中日ドラゴンズ研究室

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山井大介と藤井淳志が引退表明

今季も残りわずかとなっている中、9月29日に藤井淳志、9月30日に山井大介の現役引退が発表された。中日一筋、チームを支え続けた両選手、個人的にもファンの方々にとっても思い出は多いことだろう。

 

山井大介

現在の球界最年長投手である山井大介。個人的なイメージでは先発を中心としつつも、中継ぎでも器用にこなす投手であり、変化球の精度が高い。

 

そして、山井を語る上で欠かせないのは、完全試合ノーヒットノーラン。2007年の日本シリーズ、8回まで24人を完璧に抑える投球を披露して、最終回に当時の絶対的守護神・岩瀬仁紀さんに交代。継投による完全試合で日本一を決めた。さらに2013年、DeNA打線を相手に被安打を許さず、ノーヒットノーランを達成。これは、2007年の日本シリーズや2010年の巨人戦での最終回の初被安打となる被弾に合わせて、1つのストーリーともなっている。

 

2014年には最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。ルーキーイヤーから1軍固定は何度かあったが、タイトルはこれが初めて。キャリアハイの成績を、プロ入り13年目の36歳で収めた点も流石。翌年2015年には開幕投手を担い、2017年には39歳でプロ初本塁打を記録。30代でさらに磨きがかかった印象がある。40代に突入しても、2018年には完封勝利を収めたり、ファームでは若手投手の育成も担っていたりと、兄貴分な一面もあった山井も、引退を決意した。

 

藤井淳志

地元・愛知県出身の藤井淳志スイッチヒッターで時折勝負強さを発揮し、俊足と強肩も併せ持ち、走攻守揃う野球センスに優れたプレイヤーというのが個人的な印象。昨年に残念ながら閉店したが、オーナーとしてカフェを経営していたこともある。

 

社会人からのプロ入りということもあってか、1年目(2006年)から即戦力として期待された。当時、能力の高い外野手が多いように思うが、新人の藤井は開幕スタメンを勝ち取った。2009年にはシーズン終盤に骨折したが、自身初の100試合出場を果たした。以降は1軍固定が続き、代打の切り札を担っていたこともあった。2017年に森野将彦さんの引退試合でサヨナラ安打を放ったことも印象的。

 

藤井といえば、地元・豊橋での試合。年に1度しかない地方のゲームで、勝負強さを発揮した。2014年の試合では、2本塁打を放ち、2本目はサヨナラ弾となった。なお、藤井のサヨナラ本塁打はこの試合が初めてだった。翌2015年、自身の誕生日と重なった地元の試合で、逆転の3ラン本塁打を放ち、チームを勝利に導いた。引退後、愛知県内でどのような活動をするのか、という点に個人的には注目している。

 

 

山井・藤井両選手の引退セレモニーは、10月13日のバンテリンドームナゴヤでのヤクルト戦で行われることが既に公表されている。