中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021.03.02 オープン戦 ソフトバンク-中日 1回戦

2021年3月2日 オープン戦
ソフトバンク-中日 1回戦 PayPayドーム

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 3 4
ソフトバンク 2 5 5 0 0 0 0 2 x 14 13 0

敗:笠原(1試合1敗)

オープン戦となったこの試合は、ソフトバンクに大敗を喫した。笠原が2回持たず5四死球。橋本は7安打5失点を許した。対照的に、救援の清水や木下雄、祖父江は落ち着いた投球を見せ無失点で抑えた。一方の打線は根尾の適時打を含む3安打のみに終わった。

 

失策 橋本
  清水
  武田
  髙松

 

打撃成績 打率
1     大島 3 1 0 .333
      岡林 1 0 0 .000
2     京田 4 0 0 .000
3     平田 3 0 0 .000
      三好 1 0 0 .000
4     阿部 3 0 0 .000
      髙松 1 0 0 .000
5     高橋周 2 0 0 .000
    三ツ俣 0 0 0
6     武田 3 1 0 .333
7     郡司 1 0 0 .000
      加藤匠 2 0 0 .000
8     根尾 2 1 2 .500
9     伊藤 2 0 0 .000
    井領 1 0 0 .000

 

投手成績 防御率
笠原 1 1/3 4 1 6 6 40.50
2   橋本 1 2/3 7 0 5 5 27.00
3   清水 2   0 3 0 0 0.00
4   木下雄 1   1 2 0 0 0.00
5   祖父江 1   0 1 0 0 0.00
6   藤嶋 1   1 1 2 0 0.00

 

47. 笠原祥太郎

先発した笠原が乱調。打者13人に対して与四死球は5つと、制球が定まらなかった。初回の最後は切れの良いナックルカーブで三振を奪ったが、2回でも修正できず、2イニングを投げ切れず6失点で降板した。なお、前回登板の2月22日のDeNA戦(2軍)でも4回3四球と苦しんだ。

 

13. 橋本侑樹

笠原の後を継いでマウンドに上がった橋本も、流れを変えられず6失点。制球は安定しなかったうえに、ボールが甘く入ったり、高く浮いたりした印象を受けた。牽制時の送球ミスも痛かった。2月25日の巨人戦、2月27日の阪神戦は、三者凡退で抑えていたが、この日は不調だった。

 

50. 清水達也

4回から3番手として登板した清水が2イニングを投げて無失点。自身の守備でのミスや与四球はあったが、被安打を許さなかった。三者連続三振を奪うなどの好投で、開幕1軍の枠にまた一歩前進した。

 

7. 根尾昂

根尾が8番左翼でスタメン出場。出場機会を増やすことを目的に、本来の希望とは異なる外野で臨んだ。3回の第1打席に四球で出塁。8回の3打席目には、一死2,3塁から三遊間を破るヒットで2点適時打となった。春季キャンプ中の練習試合に続いて、バットで結果を残している。

 

オープン戦序盤は投手が荒れやすいのか

2021年オープン戦の開幕戦だったこの日のソフトバンク戦は、笠原祥太郎や橋本侑樹らが不調。中日投手陣が合計で与四死球8、被安打13、失点14と荒れる結果になった。また、チームの失策4つのうち、投手が2つと守備でも振るわなかった。オープン戦序盤での先発投手の乱調について、過去の事例を挙げてみる。ただし、投手個人でのケースに絞る。

まずは、2015年2月28日のロッテ戦。この日の先発のアマウリ・リーバス(2015年中日在籍)は、初回から7失点を喫するなどの乱調で、1回1/3を投げて2被弾を含む9失点。しかし、3回から登板したラウル・バルデス(2015~17年中日在籍)が5回を被安打2のみ、無失点だった。

2016年3月5日のヤクルト戦は、山本昌さんの引退試合も兼ねて行われた試合だった。この試合では、山井大介が2回2/3を投げて9失点、12安打を許した。一方で、4回からマウンドに上がったドリュー・ネイラー(2015~16年中日在籍)が、5イニングを無失点で抑える好投を披露した。

先発投手が初回から大量失点を受けた2例を紹介したが、助っ人外国人を懐かしむコーナーになってしまった。また、例に挙げた試合では、快投する投手もいたことが分かる。春季キャンプ打ち上げを機に、中堅や外国人の投手は試合登板を開始することが少なくないため、このようなことが起こり得るのか。それとも、1カ月滞在した沖縄から環境の変化に対応しきれていないのか。偶然による結果だと思うが、いずれにせよ、開幕までに間に合ってくれればと願うばかりだ。