中日ドラゴンズ研究室

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2021.03.12 オープン戦 ロッテ-中日 1回戦

2021年3月12日 オープン戦
ロッテ-中日 1回戦 ZOZOマリンスタジアム

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 6 1
ロッテ 0 0 2 0 0 0 1 0 x 3 8 0

敗:小笠原(1敗)

本:高橋周(2号)

  京田(1号)

先発した小笠原が5回2失点で、開幕ローテに向けたアピールを続けている。打線では、高橋周が唯一の複数安打をマークし、本塁打も放った。京田も一発を披露。チームは6安打2得点でオープン戦3連敗となったが、チームの盗塁は3つを記録した。

 

二塁打 滝野
盗塁 大島
  髙松
  滝野
暴投 小笠原

 

打撃成績 打率
1     大島 4 1 0 .222
2     京田 4 1 1 .160
3     阿部 3 0 0 .143
    髙松 0 0 0 .250
4     ビシエド 3 1 0 .357
      武田 1 0 0 .333
5     高橋周 4 2 1 .238
6     平田 3 0 0 .158
      三好 1 0 0 .000
7   滝野 3 1 0 .286
8     木下拓 3 0 0 .300
      0 0 0 .250
      井領 0 0 0 .250
9     岡林 2 0 0 .125
      根尾 2 0 0 .100

 

投手成績 防御率
小笠原 5 6 1 2 2 3.60
2   鈴木 1 0 2 0 0 0.00
3   谷元 1 2 0 1 1 4.50
4   橋本 1 0 0 0 0 10.80

 

11. 小笠原慎之介

開幕ローテ入りを目指す小笠原が先発。毎イニング走者を出しつつも落ち着いた投球を見せた。5イニングを投げて、球数78球、被安打6、失点2でまずまずといったところか。個人的に気になったのは、3つの四球を与えたことと、イニングの先頭打者への安打が3度あったことだ。昨年は4登板1勝に終わったが、今季は二桁勝利に期待。

 

3. 高橋周平

高橋周がチーム唯一のマルチ安打をマークした。2回の先頭として回ってきた第1打席に二遊間を破るヒットを放つと、7回の第3打席にはアウトコースにやや浮いた直球をレフトスタンドへ。マリンスタジアムラッキーゾーンへ運んだ本塁打はオープン戦第2号であり、今季は長打での活躍にも注目できそう。

 

1. 京田陽太

高橋周に続き、京田も本塁打を記録した。8回の第4打席、インコース低めのストレートをすくい上げてライトスタンドへ運んだ。今年のオープン戦での初打点となった。ここまでオープン戦は7試合に出場し、25打数4安打、打率.160。ここからさらに調子を上げることができるか。

 

レギュラー争いの近況

開幕までちょうど2週間に迫り、開幕1軍争いやスタメン争いが本格化している。ここまでのオープン戦などを簡単に振り返り、与田監督3年目の指揮となる2021年シーズンのレギュラー争いの現時点での構成を考えてみる。

レギュラー争いといえど、ある程度は決まりつつあるようにも感じる。ほぼレギュラー確定といえるのは、捕手の木下拓哉一塁手ビシエド二塁手の阿部寿樹、三塁手の高橋周平、遊撃手の京田陽太中堅手大島洋平右翼手平田良介。つまり、左翼手以外は決定に近いのではないか。当然、他の選手が代わってレギュラー奪取する可能性もあるが、上で挙げた選手の現状や実績、他の候補選手の状況を鑑みても、大幅リードの状態であるように感じる。

ここでは、左翼手のレギュラー争いをピックアップする。3月10日まで、オープン戦でスタメン出場したのは根尾昂。20歳として迎える3年目のシーズンに注目も大きいが、3月に入ってから打撃の調子は下降気味。3月12日には守備で本塁への好返球を披露したが、レギュラー争いをリードしているというのは難しい気もする。3月12日にスタメン出場したのは滝野要だった。これまではビシエド指名打者での出場を続ける中で、一塁スタメンが多かった。オープン戦の打率.286は、他の選手に比べると高い数字だ。滝野は現時点でのレギュラーの本命かもしれない。

左翼手のレギュラーとして、他の候補選手はだれか。1軍帯同の中でいうと、井領雅貴、三好大倫、武田健吾、岡林勇希あたりか。いずれも注目度は高いが、目立った活躍は出来ていない印象。一方で、ファーム帯同組では、藤井淳志福留孝介、遠藤一星、渡辺勝、伊藤康祐、福田永将が控えている。中でも遠藤は打撃での調子が良いように見える。また、福留は16日に1軍合流を見据えているという。

レギュラーを確定させなくとも、相手投手によって、直近の調子によってスタメンを決めればよい、と考えることもできる。来週のバンテリンドームナゴヤでの5試合には、ファームで調整を続けている中堅・ベテランも加えて、見極めを行うだろう。今回は左翼手をメインに紹介したが、他のポジションのスタメン争い、1軍争いにも注目したい。