中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(34) 野手17

野手編最終回は、ガーバー、育成野手3人。

 

ガーバー

投手 背番号99 右投左打
1992年7月8日生まれ アメリカ出身
MLBタイガース-MLBジャイアンツ-中日(21年~)
年俸:5000万円

 

竜の新助っ人のマイク・ガーバーは、メジャーで通算30試合、マイナーで626試合に出場している選手です。外野の守備では強肩が持ち味だそうです。2019年の3Aで26本塁打、打率.308をマークしており、中距離打者として期待されていますが、三振が多く打撃の粗さがあるそうです。現在1軍打撃コーチを務めるパウエルコーチから、以前指導を受けたことがあるそうで、彼の推薦で入団へと話が進んだようです。また、2020年は感染症によってマイナーリーグは全試合中止になり、実戦の感覚は遠いかもしれません。

ガーバーは新戦力として注目されていますが、感染症の関係で来日のめどが立っていないようです。開幕までに来日できたとしても、隔離期間がありますので、チーム本隊に合流して、実戦に備えた本格的な練習ができるまでには、かなり遅れることが考え得る状況です。記者のインタビューでは、「真の競争心と戦う姿勢をもたらし、チームの勝利に貢献したい」と口にしました。昨年のA.マルティネスのように、シーズン途中から強烈なインパクトを与えてくれる活躍に期待しましょう。

 

山下斐紹

捕手 背番号209 右投左打
1992年11月16日生まれ 北海道出身
習志野高-ソフトバンク(D1,11~17年)-楽天(18~20年)-中日(21年~)
2020年:8試合0安0点0本(率.000)
年俸:600万円(New)

2020年オフに楽天から戦力外通告を受けて、中日と育成契約を結びました。山下は、捕手としての強肩に加えて、高い打力を持ち合わせています。捕手登録ですが、外野での出場も見込める選手です。昨年は、ファームで63試合に出場し、59安打6本塁打26打点、打率.285でした。近年の中日はシーズン途中の支配下登録から活躍する選手が増えてきていますので、2007年の中村紀洋さんのような飛躍も考えられるのではないでしょうか。まずは週末以降の教育リーグやウ・リーグ公式戦での成績に注目です。

 

石岡諒太

内野手 背番号205 左投左打
1992年5月25日生まれ 兵庫県出身
神戸国際大付属高-JR東日本-中日(D6,16年~)
2020年:W68試合44安20点2本(率.275)
年俸:540万円(-60万)

今季が育成契約2年目となる石岡は、打撃で注目したい選手です。恵まれた体格を持ち、入団当時からしばしば注目を受けていましたが、1軍の公式戦では安打を残しておらず、椎間板ヘルニアの手術などもあり、現在は育成選手として活躍を目指しています。今年の春季キャンプの終盤には、同じ左打ちの大島洋平から長時間に及ぶ打撃指導を受けていた場面が印象的でした。大島のような安打製造機になってほしい選手です。個人的には支配下選手登録に一番近い印象があり、更なる飛躍に期待です。

 

ワカマツ

内野手 背番号210 右投両打
1996年10月10日生まれ アメリカ出身
MLBインディアンス-中日(21年~)
年俸:300万円(New)

育成として新入団のルーク・ワカマツは、長打力のあるスイッチヒッターです。父はマリナーズで監督経験のあるドン・ワカマツさん。日本で野球の勉強がしたいそうで、アメリカではマイナーリーグのみでの出場ですが、与田監督は「パンチ力があって楽しみ」と評価しています。24歳とまだまだ若い選手であり、将来性のあるプレイヤーかもしれません。球団を通じ、「とてもワクワクしています。日本のコーチ、チームメートからいろいろ学び、チームの勝利に貢献できる選手になりたい」とコメントしています。今後の試合出場機会に是非注目です。

 

次回、育成投手を紹介してこのシリーズを終了します。