中日ドラゴンズ研究室

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2021戦力チェック(32) 野手16

野手編第16回は、武田健吾、岡林勇希の2選手。

 

武田健吾

外野手 背番号56 右投右打
1994年4月18日生まれ 福岡県出身
自由ケ丘高-オリックス(D4,13~19年)-中日(19年~)
2020年:84試合10安2点0本(率.182)
年俸:1600万円(-50万)

 

中日加入2年目の昨シーズンは、代走や守備要員を中心に84試合に出場しました。守備では、チームトップクラスといってもよい安定感のある選手です。また、ビシエドの交代として一塁を守ることもあります。持ち味の強肩は僅差の試合展開の上では貴重な存在です。契約更改の際には、年俸ダウンを受けて「打つ方で悔しいシーズン」と振り返りました。守備や走塁に加えて、打撃能力も高い武田ですが、移籍後はバットで目立つことが少ないように感じます。

武田は新庄剛志さんを目標に掲げ、「勝負強い打撃をしていきたい」と口にしていました。今回の春季キャンプでは北谷組で完走。対外試合では、外野や一塁の守備では問題なくこなしている印象はありますが、バットで結果を残せていない点が個人的には気になります。昨年秋のフェニックス・リーグでも、打率.189と少し物足りない数字に。1軍の公式戦の中で、控え選手としての活躍が目立つだけに、打撃で奮起できれば、1軍固定に加えてレギュラーも見えてくるでしょう。武田の更なる飛躍に今後も注目です。

 

林勇

外野手 背番号60 右投左打
2002年2月22日生まれ 三重県出身
菰野高-中日(D5,20年~)
2020年:6試合2安0点0本(率.286)
年俸:580万円(+30万)

 

ルーキーイヤーの昨年は、7月19日に1軍昇格し、8月3日の抹消までの期間に6試合に出場しました。また、ファームでは、64試合に出場し、61安打15打点、打率.285と好成績を残しました。ウ・リーグでは打率3位、安打数6位と上位にランクインしており、リーグの優秀選手賞に選出されました。ドラフト当時は「打撃も良い投手」のような扱いで指名を受けたような印象があり、当初は“二刀流”の話もあったように覚えています。結果的に野手に専念ということになりましたが、身体能力が高い選手であるイメージがあります。

今季の春季キャンプでは北谷組で完走し、対外試合ではスタメン出場を続け、アピールしています。ここまで対外試合7戦の打撃成績は、26打数6安打、打率.231としています。与田監督は「アウトになっても非常に惜しいアウトが多い。レベルアップはよりしたのかな」と評価しています。個人的には、1軍での刺激を受けながら、将来に向けて経験を積むことを重視したシーズンになればと感じています。ここからオープン戦を通して、開幕1軍争いの中心になることに期待です。