中日ドラゴンズ研究室

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鵜飼・大島・岡林が開幕好スタート

2022年シーズンが開幕して3カード9試合を終えた。3月29日から4月3日までの6連戦は、DeNAに3連敗を喫した後、広島に3連勝。ここまでの外野手の活躍を振り返る。

 

左翼手・鵜飼航丞

鵜飼航丞は、中日打線の中軸を担っている。開幕戦と3月29日の2試合を除き、ここまで7試合でスタメン出場している。プロ初打席は、開幕戦の8回の攻撃、二死1,3塁での代打起用。プロ初安打は、開幕2戦目の2打席目の内野安打だった。

 

3月30日の試合では、4回の2打席目にインコースの直球を振りぬき、レフトスタンドへプロ初本塁打を放った。4月1日の試合では同点打を放ち、プロ初のお立ち台も経験するも、4月2日の試合では4三振。

 

打撃や守備では粗い部分も感じる鵜飼だが、確実に経験を積み重ねている印象を受ける。怪我には気をつけてほしいが、夏頃にどれほどの成績を残しているのか楽しみにしたい。

 

中堅手大島洋平

長くドラゴンズを引っ張っている大島洋平は、今季も調子は良さそう。開幕からコンスタントに安打を重ねている。4月2日の試合では、通算250盗塁を決め、12年連続本塁打も放った。さらに、延長12回には土壇場で同点に追いつく三塁打を放ち、サヨナラに繋いだ。

 

そんな大島も首脳陣が変わり、上位打線は新しい顔ぶれになり、新鮮な気持ちで迎えているかもしれない。そして、3月29日にはプロ12年目にして初めて左翼の守備に就いた。

 

現在36歳だが、9試合を終えて打率は4割目前。立浪和義監督からは野手のキャプテンに任命された。大島を中心に流れを作って、中軸に回す。これが機能すれば、チームの上昇に繋がるだろう。

 

右翼手・岡林勇

春季キャンプ、オープン戦からアピールを続けていた岡林勇希が開幕スタメンを勝ち取り、存在感を示す活躍が続いている。2日の試合では、延長12回にサヨナラとなる内野安打を放った。

 

開幕戦は3安打の猛打賞から始まり、開幕3戦目にも3安打をマーク。9試合を終えて、打率は.297とまずまず。今後は、大島とともに足を絡めた攻撃にも期待できる。ここ数年チームが悩んでいる得点力不足解消のカギとなる機動力に今後も注目。

 

1軍控え外野手陣

現在、1軍の控えとなっている外野手は、平田良介、根尾昂、福留孝介、三好大倫の4人。経験豊富なベテランの福留、病を乗り越えた復帰した平田が、代打の切り札となる。この2人は、成績が多少悪くてもチャンスで打席に立つだけで、相手バッテリーに威圧を与えることができ、これだけでも大きな戦力になる。根尾と三好は、出場機会が少ないが、今季から復活した延長戦を見据えると、重要な駒になるだろう。

 

余談

鵜飼、岡林の飛躍で思い出すのが、ちょうど10年前のドラゴンズ。アライバコンビが上位打線を牽引していた2011年。このとき、大島は下位にいた。そして翌2012年には、大島が上位打線へ。1年間維持したどころか、現在に至るまで故障も少なく上位打線を引っ張る存在となった。偶然にも2012年は首脳陣が一新した年。鵜飼と岡林は、10年前の大島に少し重なる感じがした。