中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

ドラフト会議に関する個人的見解

10月12日、ドラフト会議が行われた。中日ドラゴンズは、野手を中心に6選手を指名した。

 

今回のドラフト指名選手

ドラフト1位で中日が単独指名したのは、アドゥブライト健太(外/上武大)。パンチ力があり、俊足を武器にしている選手とのこと。ドラフト会議前に本人が「中日に行きたい」と公言した。今回のドラフト会議で中日は合計6選手を指名した。独立リーグの投手を1人、高校生野手2人、大学生野手3人という内訳。与田剛監督は「100点満点」と振り返った。

 

ドラフト指名に関して

私がドラフト会議に対して考えていることは、現在のチームの布陣をあまり考えないこと。

 

中日は長打力に欠けているという評価を受ける現状、長距離打者を中心にドラフト指名を組み立てればよいのか。そうではないことは少し考えれば分かるだろう。多少の指名はあってもよいだろうが、活躍できる保証はない。

 

ここで私が言っている「活躍できる保証」とは、他球団や海外からの移籍選手に比べて言っている。不足している戦力の補強には、移籍選手の獲得の方が優先的になるべきだろう。

 

他の例として、若い力が必要だということで、高校生を中心に指名をすればよい。この考え方も少し問題があるのではないだろうか。なぜかというと、そのような選手は毎年指名すべきだからである。高校生を慌てて大量に獲得する必要はない。若い戦力の補充のみの想いならば、来年でもよいはずだ。

 

一言で言うと、「今回は高校生中心の指名にしよう」という方針が間違っているような気がする。「結果的に高校生中心になった」という場合とは異なることは、念のため書いておく。

 

ここまで書いたことをまとめると、チームの現状を踏まえたうえで指名を組み立てると、若干問題があるように思える、というのが私の見解である。とはいっても、バランスよい指名をすればいいということも問題があり、文章を書きながらも私自身がよく分からなくなっている。そのこともあり、「どのような指名をすべきか」については書かないことにする。

 

ドラフト指名の成功とは

ドラフト会議における「成功」とは何か。スポーツ雑誌などでは今回の指名に関して評価しているものもある。雑誌は商業的に成り立たせるための意味合いもあるだろうから、否定はしないが、本当に成功の指名か否かはその場では分からないはずだ。

 

そもそも成功とか失敗とかあるのか。敢えて成功を判定するならば、10年ほど経ってから評価すべきだと思う。とはいえ、難しいことは考えず、指名を終えた段階で、監督を中心に“良い指名ができた”と思ったならば成功ということでいいだろう。

 

地元選手の指名

ここまで少し堅い話が続き、本題は中途半端な結論に。ここからは緩めの話題を書く。

 

私が注目したいのは、ここ数年の1位指名に見られる地元選手。2020年の髙橋宏斗(愛知県尾張旭市出身/中京大中京高)、2019年の石川昂弥(愛知県半田市出身/東邦高)、2018年の根尾昂(岐阜県飛騨市出身)と3年連続で地元出身の高校生を指名している。

 

なお、2017年外れ1位の鈴木博志(静岡県掛川市出身)も含めると、地元選手のドラフト1位は4年連続ということになる。

 

これに対し、ブライト健太は東京都足立区出身で、関東圏の上武大学。東海地方に縁が無いかどうかは分からないが、ドラゴンズにとって地元でない選手を1位指名した。あくまでもこのことに、私が良いとか悪いとか言っているわけではないということは承知していただきたい。