中日ドラゴンズ研究室

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2021戦力チェック(33) 投手17

投手編第17回は、R.マルティネス、木下雄介の2投手。

 

R.マルティネス

投手 背番号98 右投右打
1996年10月11日生まれ キューバ出身
キューバリーグ-中日(17年~)
2020年:40登板2勝0敗21セ7H(防1.13)
年俸:6000万円(現状維持)

 

2年契約を結んだ迎えた2020年シーズンは、絶対的守護神としてフル回転。長身から投げ下ろされる150キロ後半の直球を武器に打者を翻弄させました。8月21日のDeNA戦では、ナゴヤドーム初の160キロを計測。9月4日のヤクルト戦では、1イニング4奪三振を記録。併せてセーブを記録したのは史上初のことでした。10月2日のDeNA戦では161キロへと球団最速記録を更新。左脇腹を痛めて10月21日に登録を抹消しますが、通年の安定により、リーグ2位の21セーブをマークしました。

R.マルティネスは今季で来日5年目になります。感染症の点から2月21日に来日。2週間の自宅待機の末にチームに合流するようですので、実戦の機会がほとんどないまま開幕を迎えることが考えられます。昨年同様の活躍が望ましいですが、交流戦開幕頃に好調子が維持できるほどに調整してくれれば、と個人的に思います。併せて、東京五輪の予選の関係で、チームを離れることもあるようですので、頼りすぎない他の救援陣の構築が必要です。とはいえ、頼りになる右腕の1軍合流を心待ちにしています。

 

木下雄介

投手 背番号98 右投右打
1993年10月10日生まれ 大阪府出身
生光学園高-駒澤大-四国IL徳島-中日(D育1,17年~)
2020年:18登板0勝0敗1セ(防4.08)
年俸:900万円(+200万)

 

支配下登録3年目となった昨シーズンの木下雄は、春季キャンプ終盤の怪我で出遅れました。それでも、8月14日に1軍登録され、10月26日の抹消までの期間に、18試合に登板しました。見てて気持ちの良い投げっぷりが持ち味で、威力のある直球に加えて、質の高いフォークを武器としています。火の球ストレートと呼ばれる直球を持つ藤川球児さんは「12球団ナンバーワンのリリーフになれる」と絶賛したようです。そして、徐々に頭角を現している右腕は、契約更改の際に「打倒、ライデル」を目標に掲げました。

今年の春季キャンプでは、北谷組に帯同。練習試合では4試合5イニングを投げて2失点。奪三振は投球イニングと同じ5つでした。1イニング当たり1つの三振を奪える投手であることも木下雄の特徴といえるでしょう。2月28日の楽天戦の試合前には、楽天田中将大からスプリットについて直接指導を受け、「これから自分の持ち球にできるようにやっていきたい」と口にしました。対外試合では最終回を任されることも多く、クローザー候補の一人としても今後の活躍に注目です。