2021.03.09 オープン戦 中日-西武 1回戦
2021年3月9日 オープン戦
中日-西武 1回戦 ナゴヤ球場
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
西武 | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 11 | 0 |
中日 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 0 |
敗:勝野(2敗)
本:高橋周(1号)
先発した勝野が連打を浴びて4回7失点。一方で、谷元が三者連続三振を奪うなど、救援陣の安定感はこの日も健在。打線では、高橋周が本塁打を含む2安打。チーム10安打をマークするも2得点のみに終わった。
二塁打 | ビシエド |
桂 | |
暴投 | 勝野 |
打撃成績 | 数 | 安 | 点 | 打率 | ||||
1 | 中 | 大島 | 3 | 1 | 0 | .182 | ||
走 | 中 | 渡辺 | 1 | 0 | 0 | .000 | ||
2 | 遊 | 京田 | 3 | 0 | 0 | .111 | ||
打 | 平田 | 1 | 0 | 0 | .231 | |||
左 | 岡林 | 0 | 0 | 0 | .200 | |||
3 | 二 | 阿部 | 3 | 1 | 0 | .188 | ||
二 | 髙松 | 1 | 1 | 0 | .500 | |||
4 | 指 | ビシエド | 3 | 1 | 0 | .333 | ||
打 | 指 | 武田 | 1 | 0 | 0 | .375 | ||
5 | 三 | 高橋周 | 3 | 2 | 1 | .214 | ||
三 | 三ツ俣 | 1 | 0 | 0 | .000 | |||
6 | 右 | 井領 | 3 | 1 | 0 | .250 | ||
打 | 木下拓 | 1 | 0 | 0 | .600 | |||
7 | 一 | 滝野 | 2 | 1 | 0 | .286 | ||
打 | 一 | 山下 | 2 | 0 | 0 | .000 | ||
8 | 捕 | 加藤 | 2 | 1 | 1 | .167 | ||
捕 | 桂 | 1 | 1 | 0 | .250 | |||
9 | 左 | 遊 | 根尾 | 3 | 0 | 0 | .133 |
投手成績 | 回 | 安 | 振 | 失 | 責 | 防御率 | ||
先 | ● | 勝野 | 4 | 10 | 1 | 7 | 7 | 11.25 |
2 | 橋本 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 13.50 | |
3 | 鈴木 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0.00 | |
4 | 谷元 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0.00 | |
5 | 藤嶋 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | |
6 | 木下雄 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
3. 高橋周平
オープン戦のチーム第1号はキャプテンの一発だった。5番三塁でスタメン出場した高橋周が2打席目に右中間スタンドに打球を運んだ。追い込まれながら、やや浮いた球を逃さなかった。1打席目にはイニングの先頭で迎えてライト直撃への当たりも見せた。シングルヒットになったものの、得点を導く一打となった。この日の高橋周はチーム唯一のマルチ安打を記録した。
41. 勝野昌慶
先発した勝野は、終始乱調だった。安打と四球、暴投など立ち上がりから安定せず初回に3失点。2回と3回は被安打1のみと修正できたようにも見えたが、4回に5安打を浴びて4失点。結果的に4回を投げて被安打10、奪三振1、失点7で降板した。個人的に気になったのは変化球の制球。フォークで空振りが取れれば面白いが、ワンバウンドするなどして、カウントが不利になったように感じた。
14. 谷元圭介
谷元が1軍戦初登板を三者連続三振で飾った。この日は7回に4番手として登板した。まずは先頭打者に粘られながらフォークで見逃し三振。続く打者をカーブで空振り三振。3人目は高めの直球を振らせた。3月6日の春季教育リーグ(オリックス戦)で2失点を喫していたが、やはり流石は谷元といったところか。
さらにこの試合は、他の救援投手も抜群の安定感をアピールした。2番手の橋本侑樹は2つの三振を奪う三者凡退。3番手の鈴木博志は1安打許すも試合の無失点を継続している。5番手の藤嶋、6番手の木下雄は直球で押し、ともに三者凡退。今年のブルペン陣も楽しみになる結果を残し続けている。
1年ぶりのナゴヤ球場1軍開催
3月9日と10日は、1996年まで中日ドラゴンズの本拠地であったナゴヤ球場でのオープン戦となる。この球場は、中日ドラゴンズ85年の歴史を振り返る上では欠かせない場所。火災、1988年のリーグ優勝、10・8決戦などの出来事だけでなく、多くの名選手が戦った球場でもある。与田剛監督もその一人。現在では、工事などを行って、飛躍を目指す若手選手の場所になっている。
ナゴヤ球場でのオープン戦開催は、2019年3月7日のDeNA戦、2020年3月3日、4日の西武戦に続き、毎年恒例となりつつある。ただし、2020年3月4日は降雨コールド。非公式試合ではあるが、1軍の試合が行われるのは1996年のレギュラーシーズン以来であり、オープン戦の注目の一つとしてもよいだろう。なお、2019年のオープン戦では応援団による鳴り物を使用した応援が禁止された。
現在のナゴヤ球場は、サイズやフェンスの高さをバンテリンドームナゴヤと同じものに合わせている。ただ、風の有無はもちろん、マウンドや内野の芝、ブルペンの環境などは異なっている。球場の拡大により、かつては熱気に包まれ紙吹雪が舞っていた外野スタンドへの入場はできない。内野の観客席の一部や照明も撤去され、当時の雰囲気を再び味わうことは難しいかもしれない。とはいえ、選手寮や室内練習場が隣接しており、野球選手が活動するには十分な環境だろう。
今回の入場の上限は1500人。感染症対策をとったうえで、集客による開催となった。公式戦期間中はファームでのイベントが催されることもある。感染症の心配が一切なくなった時期に、球場付近の駅などへの聖地巡礼も含めて、ナゴヤ球場へ行くのもいいかもしれない。