中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(15) 投手8

投手編第8回は、祖父江大輔、福敬登の2投手。

 

祖父江大輔

投手 背番号33 右投右打
1987年8月11日生まれ 愛知県出身
愛知高-愛知大-トヨタ自動車-中日(D5,14年~)
2020年:54登板2勝0敗3セ28H(防1.79)
年俸:7000万円(+3500万)

 

2020年の祖父江は、ルーキーイヤーに並ぶキャリアハイの54試合に登板しました。勝利の方程式の一角を担い、最優秀中継ぎのタイトルを獲得。7回攻撃終了後のドアラのバク転から登場曲の「宙船」がナゴヤドームに流れるシーンを何度も目にしたのが印象的です。終始安定した投球を継続し、防御率は1点台。2019年オフの契約更改では、納得のいかないダウン提示に保留し、メジャーリーガーのダルビッシュ有SNSを通じて意見を発するなど、少し話題になりました。しかし、昨オフは「しっかり話し合いができた」と倍増でサインしました。

個人的には、祖父江に対して、怪我が少なく入団当初から1軍のブルペンを支え続けているイメージがある投手です。併せて、調子が不安定な印象も若干ありました。一方で、シュートを習得して投球の幅を広げた2020年は、重要な場面を任されるようになり、リリーフ陣の中心として活躍しました。かつての「投手王国」は救援投手の活躍があって称された言葉です。今季も離脱することなく、フル回転に期待します。

 

福敬登

投手 背番号34 左投左打
1992年6月16日生まれ 兵庫県出身
神戸西高-JR九州-中日(D4,16年~)
2020年:53登板5勝5敗2セ25H(防3.55)
年俸:4600万円(+2100万)

 

小学校の卒業文集に「中日に入る」と書いたことが実現して、プロ入り後に与えられた背番号は、山本昌さんが着けていた34でした。昨年までの5年間は、1軍フル回転から育成契約まで紆余曲折の生活を送ってきました。2018年に左肩の故障の影響で半年間は育成契約。そして、2019年には52試合に登板するなど、大きく飛躍しました。

一昨年を上回る貢献度を残した昨年は、祖父江大輔やR.マルティネスとともに勝利の方程式を築き上げ、6回終了リード時37連勝という記録も作りました。シーズン終盤には1年間の疲れが出たのか、10月27日(vs阪神)と10月31日(vs広島)で、ともに救援に失敗し敗戦投手になりました。苦しんだ登板が続いた中での11月4日のDeNA戦では、最終回を三者凡退で締め、涙を流しました。不規則なシーズンでありつつ、詰め込んだような日程で受賞した最優秀中継ぎは価値があると思います。現状では、疲れが残っていないかということが心配ですが、左のリリーフの貴重な1枚として、今季もブルペン陣を支える活躍に期待したいです。