中日ドラゴンズ研究室

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中日のビジター成績2020

プロ野球の試合を振り返る話題の中には、球場別の成績を紹介することをよく見かけます。理由は不明でも相性の良し悪しが出ることがあり、興味深い部分も多々あります。今回は、中日ドラゴンズの各ビジター球場での対戦成績を紹介します。なお、成績の要因の分析は控えさせていただきます。

 

2020年のビジター成績

セ・リーグの本拠地球場における2020年のドラゴンズの対戦成績は次の表の通りです。

  勝率
東京ド 12 5 7 0 .417
神宮 12 8 4 0 .667
横浜 12 4 8 0 .333
甲子園 12 1 11 0 .083
マツダ 12 6 5 1 .545
 
ビジター合計 60 24 35 1 .407
ナゴヤドーム 60 36 20 4 .643

2020年は神宮とマツダで勝ち越すことができました。一方で、甲子園では苦しい成績となりました。

 

2016年~2020年のビジター

次は、2016年以降のドラゴンズのセ・リーグ公式戦におけるビジター球場での年別成績です。ここでは、地方球場の試合や交流戦は除き、京セラドーム大阪の阪神戦は含みます。なお、「順位」は年間のドラゴンズのリーグ順位です。

  勝率 順位
2016年 61 21 40 0 .344 6位
2017年 57 16 39 2 .291 5位
2018年 61 24 37 0 .393 5位
2019年 59 23 36 0 .390 5位
2020年 60 24 35 1 .407 3位
合計 298 108 187 3 .366

Aクラス入りを果たした2020年は、ビジター球場での勝率は過去5年間で唯一の4割超えでした。

 

東京ドーム

  勝率
2016年 13 8 5 0 .615
2017年 10 4 6 0 .400
2018年 11 5 6 0 .455
2019年 10 3 7 0 .300
2020年 12 5 7 0 .417
合計 56 25 31 0 .446

直近の5年間で勝ち越したのは2016年の1度だけ。しかし、大きく負け越すことが少ない球場です。2006年のリーグ優勝、川上憲伸さんのノーヒットノーラン立浪和義さんの2000安打達成など、2000年代の出来事の記憶が個人的に強く残っています。

 

明治神宮野球場

  勝率
2016年 12 3 9 0 .250
2017年 11 5 6 0 .455
2018年 12 3 9 0 .250
2019年 13 8 5 0 .615
2020年 12 8 4 0 .667
合計 60 27 33 0 .450

今回紹介するビジター球場のうち、この5年間の勝率が最も高い球場です。昨年は2年連続で勝ち越しています。比較的狭い球場であるために、本塁打合戦の試合をしばしば見るイメージがあります。また、ここでは1999年のリーグ優勝を決めました。

 

横浜スタジアム

  勝率
2016年 12 5 7 0 .417
2017年 12 2 8 2 .200
2018年 13 4 9 0 .308
2019年 12 4 8 0 .333
2020年 12 4 8 0 .333
合計 61 19 40 2 .322

昨年は開幕から6連敗しましたが、夏場以降の持ち直しでまずまずの成績で終えました。この5年間では、3連戦で1つ勝てるかどうかの勝率で、苦しむことが多いようです。球団初のリーグ連覇を、引き分けで決めた試合が個人的に印象的でした。

 

阪神甲子園球場

  勝率
2016年 6 2 4 0 .333
2017年 12 3 9 0 .250
2018年 9 5 4 0 .556
2019年 12 6 6 0 .500
2020年 12 1 11 0 .083
合計 51 17 34 0 .333

2019年まで2年連続で借金がありませんでしたが、昨年は、大野雄大が完封勝利した1勝のみで、極端に相性が悪かった球場でした。一方で、昨年のナゴドの阪神戦は貯金を6としています。ちなみに、10000試合を超える中日の歴史の中で、第1試合目が行われた球場です。

 

MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島

  勝率
2016年 12 2 10 0 .167
2017年 12 2 10 0 .167
2018年 13 5 8 0 .385
2019年 12 2 10 0 .167
2020年 12 6 5 1 .545
合計 61 17 43 1 .283

直近の5年間で勝率1割台が3度であり、5年間の成績が最も悪い球場です。しかし2020年は相性が良かったのか、勝ち越しに成功しました。山本昌さんの引退試合(2015年)が個人的に良く覚えています。

 

京セラドーム大阪の阪神

  勝率
2014年 6 1 5 0 .167
2015年 6 0 6 0 .000
2016年 6 1 5 0 .167
2018年 3 2 1 0 .667
合計 21 4 17 0 .190

さいごに、番外編として、京セラの阪神戦を紹介します。ドラゴンズは2014年から2015年にかけて苦しみ、京セラドームの阪神戦で11連敗を喫したこともありました。2014年以降だけを見ると、勝率は2割に達しておらず、悪いイメージが強い球場かもしれません。

 

編集後記
本記事は、2020年10月16日~17日に投稿したものを再編集した復刻版です。当初のものは2021年1月4日の本ブログの再編に伴い削除しました。