中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

盗塁とバントの多用で流れを変える

8月13日に2021年のペナントレースが再開。中日は15日まで東京ドームでの巨人戦で3連敗を喫するものの、17日から19日までバンテリンドームでの広島戦では2勝1敗でカード勝ち越し。20日阪神戦も勝利を収めた。8月16日からの広島戦の攻撃は、バントや盗塁といった作戦を多用していたように感じる。

 

8月17日の広島戦は3回、京田陽太が四球で出塁するとすかさず盗塁。渡辺勝が適時打を放って、渡辺も盗塁。なお、この試合には渡辺がプロ初本塁打も記録している。8月18日の広島戦は大島洋平が2盗塁を決めた。4番のビシエドを前に、チャンスを作った。また、大島自身にとっても盗塁王に向けて1つ1つ数を重ねている。

 

8月19日の広島戦では、渡辺が2つの犠打を成功させた。ともに京田を1塁から2塁に進めるるも、得点には繋がらなかった。この試合では、溝脇隼人がセーフティーバントで内野安打も決めた。なお、溝脇は17日にも犠打を決めている。8月20日阪神戦では、2回の攻撃でバントの多用が見られた。木下拓哉が先制適時打を放った直後に溝脇が犠打。自身も1塁に残ろうとするセーフティーバント気味だった。その後も京田、渡辺もバントを試みた。

 

17日からの4試合は、四死球や単打から、足を使って得点圏に走者を置き、チャンスを作ることができたように感じる。得点を取れるか、勝利を収められるかは別問題だが、得点圏に走者を置く回数を増やせば、自ずと得点も増えてくるだろう。後半戦3連敗スタートというマイナスからの再出発だったが、作戦の幅を広げ、ここからAクラス球団の後ろ姿を追ってほしい。

 

2021/08/17~08/20 主な話題

渡辺勝 プロ初本塁打

8月17日の広島戦、8回の渡辺の4打席目に、真ん中付近の直球をライトスタンドに運んだ。育成から這い上がった渡辺にとって、これがプロ初本塁打となった。また、この試合は2安打2打点1盗塁で、6連敗を止めた立役者となった。さらに19日の広島戦では、犠打、右安、犠打、四球。全ての打席で自分自身の役割を果たした。1軍固定に大きく近づく活躍だっただけに、20日の守備・攻撃のミスは痛かったように思う。

 

柳裕也 147球完封勝利

8月20日阪神戦に先発した柳裕也が完封勝利を収めた。序盤は球数が多くなっていた印象があるが、中盤以降は安定した投球が続いた。味方も2回に5得点するなど柳を援護。結果的に、リーグ首位の阪神を相手に147球を投じて、4安打7奪三振で今季2度目の完封。今季8勝目を挙げた。

 

ヒーロー

8月17日vs広:渡辺(1)、福谷(3)
8月18日vs広:堂上(3)、田島(1)
8月20日vs神:柳(5)、木下拓(4)

 

ドアラのバク転

8月17日:捻らず成功
8月18日:捻らず失敗
8月19日:捻って成功
8月20日:捻って失敗

これで今季の成績は34勝13敗(率.723)となった。