中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

9回二死から勝ち越し 今季初の連勝

2021年4月22日 JERAセ・リーグ公式戦
DeNA-中日 6回戦 (中日3勝2敗1分)
横浜スタジアム

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 5 1
DeNA 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1

勝:福谷(1勝1敗)
セ:R.マルティネス(1S)

 

髙松 勝負をかけた走塁

セーフになれば“好走塁”、アウトになれば“暴走”。髙松渡の一か八かのホーム突入で、中日が接戦を制した。

 

両軍の開幕投手が好投

両軍の先発の福谷浩司と濵口遥大は、ともに好投した。両者とも開幕投手を務めながら、ここまで白星は無し。序盤からピンチを迎えるも、要所を抑える投球が続いた。中盤以降は、比較的落ち着いた試合展開となり、濵口は6回を投げて被安打3、無失点。一方で、福谷は、8回を投げて被安打4の無失点だった。中盤からは、得点圏に走者を置かないほどの安定感を見せた投手戦。そのまま試合は終盤を迎えた。

 

最終回に均衡破る

9回表のドラゴンズ最後の攻撃、高橋周平と阿部寿樹が倒れ、二死となった。ここから、4月13日の巨人戦以来のスタメン出場となった平田良介が三遊間を破るヒットで出塁。ここで、髙松が代走起用された。続く打者は、福谷の好投を支えた木下拓哉。福谷援護の気持ちは一番強かったかもしれない。追い込まれてからセンター返しした打球は、DeNAの遊撃・柴田竜拓が好捕するも、一塁への送球が少し逸れた。そして、走者の木下拓に当たったボールはライト方向へと転がった。打球で二塁に進んでいた髙松は、この僅かな隙で、ホームまで止まることなく突っ込んだ。結果的にこれが決勝点となり、そのまま勝利した。

 

髙松の走塁を振り返る

髙松は迷うことなく三塁を回ってセーフになったが、本塁でタッチアウトになれば攻撃終了の場面。英智コーチと髙松による一か八かの走塁だった。髙松がもし止まっていれば、二死1,3塁。仮に柴田の送球が逸れていなくても一塁は恐らくセーフのタイミングであり、二死1,2塁。次の打者は福留孝介が代打で出場する。満塁となっても大島洋平が控えていた。

今回はセーフになったため、“好走塁”や“俊足が光った”という表現になる。しかし、仮にアウトになれば、“暴走”という評価になってもおかしくなく、“福留と大島に任せれば”という声もあったかもしれない。あくまでも、今回の中日サイドの判断は正しい。髙松が素晴らしかったことは間違いない。ただ、勝負をかけた走塁は、結果次第で試合の流れを変えるだけでなく、周囲の批評も大きく変化する。これが野球における走塁の面白い部分でもある。そんな面白さに浸ったプレーだった。

 

個人成績

盗塁 京田
失策 京田
捕逸 木下拓

 

打撃成績 打率
1     大島 4 1 0 .319
2     京田 3 1 0 .228
3     福田 2 0 0 .184
    武田 0 0 0 .250
4     ビシエド 4 0 0 .275
5     高橋周 2 0 0 .261
6     阿部 4 1 0 .191
7     平田 4 1 0 .167
      髙松 0 0 0 .200
      滝野 0 0 0 .200
8     木下拓 3 1 0 .243
9     福谷 3 0 0 .167
      福留 1 0 0 .162
      R.マルティネス 0 0 0

 

投手成績 防御率
福谷 8   4 6 0 0 3.68
2 S R.マルティネス 1   0 1 0 0 0.00

 

今後の日程

04/23 vsヤクルト(神宮)17:30
04/24 vsヤクルト(神宮)17:30
04/25 vsヤクルト(神宮)17:30
04/26 試合なし
04/27 vs阪神(バンテリン)17:45
04/28 vs阪神(バンテリン)17:45
04/29 vs阪神(バンテリン)14:00