2021.03.07 オープン戦 中日-楽天 2回戦
2021年3月7日 オープン戦
中日-楽天 2回戦 バンテリンドームナゴヤ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 |
中日 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 3 | 9 | 0 |
勝:岡野(1勝)
セ:藤嶋(1S)
大野雄は3回を被安打2の無失点で抑え、まずまずの投球を見せた。打線では、平田や木下拓、武田がマルチ安打をマーク。救援投手陣では鈴木、福、又吉が三者凡退で仕留め、好調ぶりをアピールした。
二塁打 | 阿部 |
平田 | |
木下拓 |
打撃成績 | 数 | 安 | 点 | 打率 | ||||
1 | 中 | 大島 | 3 | 0 | 0 | .125 | ||
中 | 三好 | 1 | 0 | 0 | .000 | |||
2 | 遊 | 京田 | 4 | 1 | 0 | .133 | ||
3 | 二 | 阿部 | 2 | 1 | 0 | .154 | ||
走 | 二 | 髙松 | 0 | 0 | 0 | .000 | ||
4 | 指 | ビシエド | 3 | 0 | 0 | .333 | ||
5 | 三 | 高橋周 | 3 | 0 | 0 | .091 | ||
三 | 三ツ俣 | 0 | 0 | 0 | - | |||
6 | 右 | 平田 | 3 | 2 | 0 | .250 | ||
右 | 岡林 | 0 | 0 | 0 | .200 | |||
7 | 捕 | 木下拓 | 2 | 2 | 1 | .750 | ||
捕 | 加藤匠 | 1 | 0 | 0 | .000 | |||
8 | 一 | 武田 | 3 | 2 | 1 | .429 | ||
9 | 左 | 根尾 | 3 | 1 | 1 | .167 |
投手成績 | 回 | 安 | 振 | 失 | 責 | 防御率 | ||
先 | 大野雄 | 3 | 2 | 5 | 0 | 0 | 0.00 | |
2 | ○ | 岡野 | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 | 6.00 |
3 | 橋本 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 18.00 | |
4 | 鈴木 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | |
5 | 福 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | |
6 | 又吉 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | |
7 | S | 藤嶋 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
35. 木下拓哉
7番捕手でスタメン出場した木下拓が適時打を含む2安打をマークした。第1打席にセンターへ弾き返し、4回の2打席目にはチャンスで左中間へ。適時打となる二塁打で勝負強さを見せた。また、大野雄とバッテリーを組み、昨季の沢村賞右腕を好リードした点も高評価であろう。
22. 大野雄大
先発した大野雄が3回を投げ切った。初回からテンポよく投げ込み、直球が走っており、変化球で三振を奪った。3回を投げて許した安打は2本、5奪三振、無失点の好投は、内容だけに限っても先週の練習試合(2月27日の阪神戦)よりも良かっただろう。調整が遅れているという与田監督の話もあったが、ファンの不安も消し去るほどの投球だったようにも感じた。
7. 根尾昂
開幕1軍やレギュラーを目指す根尾が、先制の適時打を放った。2基の攻撃での二死1,2塁のチャンスで、レフト方向へのフライ性の打球。ポテンヒットではあったが、得点のチャンスで結果を残した。ここまでオープン戦4試合の打率は.167であり、来週以降は打撃や外野守備で粗さは出ないかに注目していきたい。
3つの盗塁失敗をポジティブに
この日の楽天戦では、京田陽太、髙松渡、武田健吾の3人が盗塁を失敗。この部分だけを切り取ればよくないように受け取られるかもしれないが、プラスに捉えることもできるのではないか。
今年のドラゴンズは、ランナーコーチの配置転換で挑む。昨年は英智コーチを一塁、荒木雅博コーチを三塁に置いた。荒木コーチは現役時代に数々の好走塁を披露しており、なかでもホームベースへ駆け抜ける姿は印象的だった。このベースランニング技術の継承・伝達という意味で、荒木コーチの三塁ランナーコーチに非常に興味深く感じていた。
今季は、荒木コーチを一塁に、英智コーチを三塁に変更している。球団歴代盗塁数を重ねた荒木コーチと、代走起用や外野守備で信頼が厚かった英智コーチ。お互いの経験を最大限に生かした配置転換であり、2人の現役当時の活躍を知るファンとしても楽しみになる。併せて、中日の課題ともいえる機動力や得点力の向上にも期待できるのではないか。
昨年のチーム盗塁数33は、巨人や阪神の80の半分にも満たない。6日(楽天戦)の三好大倫の盗塁成功の際も同様に、盗塁は一気にチャンスを作り出すことができ、その必要性は明確になっているようにも感じる。今年の春季キャンプでは、荒木コーチが若い選手を引き連れて盗塁指導を行っていたシーンが印象的だった。はっきりと音声が聞こえていたわけではないが、リード、牽制の見極め、スタートなど、細かい動きの説明をしていたように見えた。
盗塁数の増加には、企図数の増加が近道であろう。7日の楽天戦では、牽制に飛び出してというケースもあったが、これも経験の一つ。今年は荒木コーチの下で積極的に走る。チームとしてこの決意が垣間見えるゲームだったかもしれない。