中日ドラゴンズ研究室

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2021戦力チェック(30) 野手15

野手編第15回は、伊藤康祐、滝野要の2選手。

 

伊藤康祐

外野手 背番号49 右投右打
2000年2月3日生まれ 愛知県出身
中京大中京高-中日(D5,18年~)
2020年:W76試合54安22点1本(率.219)
年俸:640万円(-60万)

 

プロ入り3年目だった昨シーズンは、春季キャンプの前半で1軍組に参加していました。しかし、公式戦では1軍出場はありませんでした。プロ初出場は、平成最後の試合となった2019年4月30日の巨人戦。1番左翼でスタメン出場し、試合開始からいきなりセンターへ弾き返し、プロ初安打を記録しました。2020年は、1軍での公式戦出場はゼロであり、ファームではチーム最多の76試合に出場しますが、打率は2割前半と伸び悩みました。

伊藤は俊足を武器にする若い外野手であり、同様のタイプの選手がチームに多く、頭を抜けることが難しいように感じます。そんな中でも契約更改の際には、「先輩にプレッシャーをかけて外野のポジションを狙っていく」と意気込んでいます。4年目のシーズンとなる今季の春季キャンプは、北谷組に帯同して、アピールを続けています。2月16日の日本ハム戦では、ヒットで出塁してから盗塁を成功する場面もありました。しかし、あまり目立てていない印象があります。まだ焦る年齢ではありませんが、1軍固定に向けた飛躍に注目です。

 

滝野要

外野手 背番号51 右投左打
1996年7月8日生まれ 三重県出身
大垣日大高-大阪商業大-中日(D6,19年~)
2020年:10試合2安0点0本(率.286)
年俸:624万円(-26万)

 

2020年の滝野は、10月16日に1軍登録され、10月16日のヤクルト戦でプロ初安打を記録しました。このヒットを打った際に、偶然にも神宮球場近くでのイベントの花火が打ちあがり、思わぬ祝福を受けたことも記憶に新しい選手です。シーズン終了まで1軍に帯同しますが、10試合の出場に留まり、ヒットは2本でした。一方でファームでは、58試合に出場して47安打、打率.251。また、盗塁11はチームトップの数字を残しました。契約更改では年俸微減の査定を受けて「1軍でまだまだ足りないのは精神力」と振り返りました。

ファームである程度の存在感を出している滝野ですが、守備では心配な一面もあるように感じます。高校時代は投手としてもプレーしており、甲子園のマウンドに立ったこともあるようです。この投手の経験から生まれる強い肩は面白いかもしれません。3年目となる今季の春季キャンプは、北谷組に参加中。数字にこだわる時期ではないかもしれませんが、打撃で目立つことが少ない印象があります。昨年から一塁守備での出場機会も増えており、更なるレベルアップに注目です。