中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(23) 投手12

投手編第12回は、鈴木博志、笠原祥太郎の2投手。

 

鈴木博志

投手 背番号46 右投右打
1997年3月22日生まれ 静岡県出身
磐田東高-ヤマハ-中日(D1,18年~)
2020年:6登板0勝0敗0セ(防12.91)
年俸:1650万円(-550万)

 

メジャーリーガーのキンブレルに憧れる右腕は、2017年秋のドラフトで中日から外れ1位として指名を受けました。入団当時から救援を希望しており、ルーキーイヤーは53試合に登板。成績は4勝6敗、防御率4.41でした。2年目の2019年は、クローザーとして開幕を迎え、14セーブを記録しますが、長く安定することは出来ず、25試合の登板のみでした。3年目の昨シーズンは、さらに登板数が減り6登板。契約更改の際には「チームに対して仕事が全くできなかった。来年は覚悟を持ってやりたい」と意気込みました。

鈴木といえば、球威のあるストレートを軸にするイメージがあります。また、入団当初から貫禄があると感じていた選手です。直球を武器にする投手は、制球力が不足していると、威力があっても長打を浴びることがあります。鈴木の場合、このようなケースをよく目にする気がします。昨年秋からサイドスローに挑戦し、これまでと異なった投球スタイルを目指します。この新しい武器を加えて迎えている現在の春季キャンプでは、北谷組に参加しており、開幕1軍に向けたアピールに注目です。

 

笠原祥太郎

投手 背番号47 左投左打
1995年3月17日生まれ 新潟県出身
津高-新潟医療福祉大-中日(D4,17年~)
2020年:W10登板2勝3敗0セ(防4.01)
年俸:1250万円(-400万)

 

4年目の2020年は、1軍で1軍登板がありませんでした。2年目には、6勝を挙げました。翌2019年には、開幕投手を務めましたが、4月末に不整脈で離脱。精密検査で発作性上室性頻拍の診断を受け、リハビリに長期間費やしました。結果的に、この年は8登板3勝に留まりました。昨年は、2軍スタートでアピールを続けました。しかし、7月末に右脇腹を痛め、右内腹斜筋損傷と診断。2年連続で充実したシーズンは送れませんでした。

今年の春季キャンプでは、2月3日にフリー打撃に登板。試合形式ではありませんが、阿部寿樹、木下拓哉を相手に投げ込みました。合計で58球を投げ、安打性は14本。「今年はいっぱい仕事をしたい」と口にしていましたし、9日の紅白戦や、第3クール以降の練習試合での実戦形式に向けて調整を進めます。笠原の持ち味は、ストレートとのコントラストで打者を狂わすチェンジアップです。開幕投手を務めた実績もありますから、笠原の復活はチームにとって大きいと思います。今年は開幕ローテからの1軍フル回転に期待します。