中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(22) 野手11

今回から外野手を紹介します。野手編第11回は、2006年入団の藤井淳志平田良介

 

藤井淳志

外野手 背番号4 右投両打
1981年5月20日生まれ 愛知県出身
豊橋東高-筑波大-NTT西日本-中日(D3,06年~)
2020年:W66試合38安21点1本(率.238)
年俸:4200万円(現状維持)

 

ベテランの領域になる藤井の2020年は、自身初の1軍での公式戦出場なしでシーズンを終えました。大野奨太と同様、複数年契約により1軍昇格の優先順位が落ちて、ファームでの若手選手のサポートをメインにしていたのではないかと個人的には感じています。ファームでは、全77試合のうち指名打者を中心に66試合に出場し、打率は.238とまずまずといった成績でしょうか。契約更改では「悔しさがあるのは当たり前。ただ、やるべきことだけはやりました」と振り返り、2021年はキャリアハイを目指すそうです。

スイッチヒッターの藤井は、ここ数年は代打としての勝負強さによる活躍が多いように感じますが、今季はやはり1軍のレギュラーを狙っていることかと思います。ベテランといえど、身体能力が高い選手ですし、武器となる強肩や俊足はまだ大きく衰えていないのではないでしょうか。2021年シーズンは2年契約の2年目になります。1軍のベンチに居続けてほしい選手と評価されるかどうか、読谷組スタートとなる春季キャンプの動きに注目です。

 

平田良介

外野手 背番号6 右投右打
1988年3月23日生まれ 大阪府出身
大阪桐蔭高-中日(D1,06年~)
2020年:55試合39安17点3本(率.235)
年俸:1億8000万円(現状維持)

 

2020年は平田にとって15年目のシーズンでした。2番に強打者を置くという最近の野球のトレンドを中日も取り入れようと、平田が2番に抜擢されましたが、開幕戦で1安打を記録してからヒットが続かず、ついにはスタメンを外れました。以降も不振が続き、7月20日には右肘痛により登録を抹消しました。8月23日に1軍昇格して、9月9日の巨人戦で通算1000安打を達成。スタメン出場が続きましたが、9月25日の巨人戦で負傷交代し、翌日に下肢のコンディション不良で登録抹消。10月29日の再登録からは最終戦まで1軍で試合出場を続けました。

2017年から5年契約を結んでおり、2021年が契約最終年です。春季キャンプでは、例年なら読谷スタートも多い平田ですが、今年は減量して挑んでおり、北谷組に参加しています。また、与田監督から相談役に抜擢され、「気づいたことはアドバイスしていきたい」と元主将としての経験を生かすようです。平田としては気持ちを切り替えて迎えるシーズンだと思いますし、チームを引っ張るような活躍に期待です。