中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(20) 野手10

野手編第10回は、堂上直倫ビシエドの2選手。

 

堂上直倫

内野手 背番号63 右投右打
1988年9月23日生まれ 愛知県出身
愛工大名電高-中日(D1,07年~)
2020年:43試合10安4点0本(率.200)
年俸:3000万円(現状維持)

 

昨年の堂上は、代打を中心に43試合に出場しました。開幕戦の6月19日のヤクルト戦では、10回表に無死満塁の場面で代打出場。中犠飛が決勝点となり、4時間49分に渡る熱戦に終止符を打ちました。しかし、6月28日の広島戦で代打として打席に立った際、スイングで右肩を痛め、腱板不全損傷の診断を受けました。7月31日に1軍復帰しますが、安打は出ず、初ヒットは8月28日の巨人戦。17打席目での一打でした。

内野手の固定もあり、代打や守備固めの待機がほとんど。10月21日のDeNA戦では代打で出場し、内野ゴロで一塁にヘッドスライディングする場面もありました。アウトになりましたが、試合の流れを変え、直後の味方の逆転をアシストしました。また、昨年の秋から体幹を意識した新しい打撃フォームに挑戦しています。春季キャンプでいよいよ本格的に打席に立って試すことになるようです。勝負強さのある打撃を見せる堂上ですが、一番の持ち味は、安定感抜群の守備力。3年契約最終年の今季は、レギュラー剥奪を目指すことはもちろん、チームを引っ張る活躍に期待します。

 

ビシエド

内野手 背番号66 右投右打
1989年3月10日生まれ キューバ出身
キューバリーグ-MLBホワイトソックス-中日(16年~)
2020年:109試合109安82点17本(率.267)
年俸:3億5000万円(現状維持)

 

昨年のビシエドは、開幕戦の初回に本塁打を放ち、スタートダッシュを決め、これが12球団最速の一発となりました。また、初めて観客を迎えて行った7月10日の広島戦では、延長10回に左中間スタンドに突き刺さる本塁打を放ちました。ビシエドにとって来日3度目のサヨナラ弾となりました。10月21日のDeNA戦では、NPB通算100本塁打を記録。しかし、チームが上昇傾向にあった時期に離脱しました。10月28日の阪神戦での守備で、打球に飛びついて左肩を脱臼。そのままシーズンを終えました。

ビシエドは、打撃での活躍に加えて、一塁の守備でも時折好プレーを見せる選手です。昨年は3年連続のベストナインは逃してしまいましたが、ゴールデングラブ賞を受賞しました。今季が来日6年目であり、3年契約3年目のシーズンになります。一足早くチームに合流できたビシエドは、春季キャンプに参加しています。怪我の影響もあってか、読谷組でじっくり調整するようです。開幕には十分間に合うと思いますし、チャンスで光る勝負強さに注目です。