中日ドラゴンズ研究室

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2021戦力チェック(19) 投手10

投手編第10回は、石川翔、勝野昌慶の2投手。

 

石川翔

投手 背番号40 右投左打
1999年12月14日生まれ 東京都出身
青藍泰斗高-中日(D2,18年~)
2020年:W3登板0勝0敗0セ(防6.00)
年俸:637万円(-63万)

 

石川翔の3年目のシーズンとなった2020年は、ファームでの3試合の登板のみで終わりました。入団当時は、高卒投手ながら高い評価を受けていますが、3年間で1軍の公式戦の登板は2018年の1試合だけ。昨秋のフェニックス・リーグでは、リリーフのみですが、チームトップの8試合に登板しました。2020年を終えて、契約更改では、「1日1日を大切にしていくというのを目標にしたい」と今季へ意気込んでいます。

1年目の2018年4月に、両足三角骨の除去手術を受けましたが、リハビリを経て、シーズン最終戦の10月13日の阪神戦で1軍デビューを飾りました。2番手として7回のマウンドに上がり、1イニングを三者凡退で抑え、ホールドを記録しました。2019年は3月に右肘形成手術を受け、この年はリハビリに専念したため、1軍・2軍ともに登板はありませんでした。松坂大輔(西武)は中日在籍時に、うまくサボらないといけない、と助言したそうです。石川翔の持ち味は150キロ中盤ほどの伸びのある直球。まだまだ若く、高いポテンシャルを秘めた投手ですので、故障に気をつけつつ、今後の飛躍が楽しみです。

 

勝野昌慶

投手 背番号41 右投右打
1997年6月12日生まれ 岐阜県出身
土岐商業高-三菱重工名古屋-中日(D3,19年~)
2020年:13登板4勝5敗0セ(防3.88)
年俸:1650万円(+550万)

 

勝野は、プロ入り2年目の昨年、13試合に登板して4勝を挙げました。2020年の初登板となった7月11日の広島戦では、3回持たず6失点の炎上。1勝したのち、8月に登録を抹消。8月30日再登録しますが、1試合だけ投げて翌日また抹消。9月21日に再び1軍昇格と、1軍と2軍の行き来が多いようにも感じますが、結果的に1軍ではしっかり結果を残したのではないでしょうか。ちなみに4勝のうち、3勝はヤクルト戦です。

ルーキーイヤーの2019年は、5月24日のヤクルト戦でプロ初勝利を飾りましたが、この年の秋に椎間板ヘルニアを発症しました。元々、身体が硬かったという勝野は、柔軟性の不足が原因で腰に大きな衝撃を与えていたようです。そこから、腰への負担を考慮して、フォームを変更しました。勝野は、勢いのあるストレートに加えて、落差のあるフォークを持つ投手ですが、若干の不安定な部分もあるように見えます。それでも個人的に今後長く先発ローテを担い続けてほしい選手だと感じています。今季は二桁勝利に期待したいです。