中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(17) 投手9

投手編第9回は、岡野祐一郎、松葉貴大の2投手。

 

岡野祐一郎

投手 背番号36 右投右打
1994年4月16日生まれ 宮城県出身
聖光学院高-青山学院大東芝-中日(D3,20年~)
2020年:11登板2勝2敗0セ(防6.17)
年俸:1100万円(-100万)

 

社会人から即戦力として入団した岡野は、いきなり開幕第6戦の先発を任されました。ルーキーながら開幕ローテを担い、これは球団の新人では中田賢一(現・阪神)以来となる15年ぶりのことでした。6月25日のプロ初登板初先発となったDeNA戦では、初回から失点を重ねて、5回5失点で黒星。2度目の先発となった7月2日の阪神戦では、5回2失点でプロ初勝利を挙げました。7月16日には、DeNA打線を相手に5回無失点で抑えて2勝目。7月31日に登録を抹消され、9月と10月末にも1軍のチャンスはありましたが、勝ち星は増えませんでした。

ルーキーイヤーは1軍と2軍の行き来ばかりでしたが、11試合に登板し2勝を挙げました。この2勝は、ともに5回を投げて得た勝利であり、契約更改の際には「カウント球、決め球を磨いて、もっと長いイニングを投げられるようになりたい」と口にしました。さらにオフの期間で、祖父江大輔を目指したスライダーと、清水達也からアドバイスを得たというフォークを習得。春季キャンプでは1軍組に参加し、2年連続の開幕ローテを目指します。

 

松葉貴大

投手 背番号38 左投左打
1990年8月14日生まれ 兵庫県出身
東洋大姫路高-大阪体育大オリックス(D1,13~19年)-中日(19年~)
2020年:15登板3勝7敗0セ(防4.05)
年俸:2500万円(現状維持)

 

松葉は、2019年7月のトレードによって、武田健吾とともにオリックスから入団しました。移籍後は1軍で僅か1試合の先発登板のみで終えました。しかし、2020年は15試合に先発。数字だけを見れば3勝7敗ですが、7月中旬の初昇格から先発ローテを守り続けました。7月15日のDeNA戦は、移籍後初勝利を挙げ、これが666日ぶりの白星になりました。先発ローテの一角を担った松葉ですが、昨年は「風や景色で違いを感じる部分はあった」と話すように、ビジター球場では0勝。打線の援護が無かったことが原因かもしれませんが、ここの差が無くなれば、勝ち星も伸びてくるでしょう。

今季の開幕投手を目指している松葉は、「自分にプレッシャーをかける意味で言葉にしました」と、既に与田監督に立候補しています。私は個人的に、強気なストライク先行の投球が持ち味だと感じています。仮に開幕投手でなくても、先発ローテを1年間守り抜いてほしい投手です。プロ初の完封勝利、二桁勝利にも期待しながら、9年目の左腕の活躍に注目です。