2021戦力チェック(13) 投手7
投手編第7回は、ルーキーの森博人、ベテランの山井大介。
森博人
投手 背番号28 右投右打
1998年5月25日生まれ 愛知県出身
豊川高－日本体育大－中日(D2,21年~)
契約金：8000万円
年俸：1200万円
ドラゴンズのドラフト2位ルーキー森は、最速155キロの直球を投げる右腕です。子供の頃からドラゴンズファンであり、目標の選手に中里篤史さんを挙げました。背番号は中里さんがルーキー時代に着けていた28を背負います。
豊川高校時代は春夏を含め、甲子園出場はありませんでした。卒業後は日本体育大学に進学。ちなみに日体大は、首都大学野球連盟に所属しており、2012年から14年に中日に在籍していた辻孟彦がコーチを務めています。短縮して実施した2020年の秋季リーグでは、3試合に登板しました。このうち2試合で先発登板し、19イニングで自責点は僅か2点。防御率0.47の好成績を残し、リーグ優勝を果たすほか、最高殊勲選手に選ばれました。続く関東地区の大会では、準々決勝(vs共栄大)にて3番手で登板し、3回2/3を投げて無失点。しかし競り負けて敗退しました。森は日体大のエースとして5季ぶりの優勝に貢献したことが評価され、昨年12月に、日本体育大学から理事長表彰を受けました。名選手が多い大学リーグで戦った森には、即戦力での活躍に期待です。
投手 背番号29 右投右打
1978年5月10日生まれ 大阪府出身
神戸弘陵高－奈良産業大－河合楽器－中日(D6,01年~)
2020年：6登板0勝0敗0セ(防9.00)
年俸：2970万円(－1860万)
山井の象徴ともいえるシーンといえば、2007年の日本シリーズ第5戦。日本一に王手がかかった試合で先発しました。日本ハム打線から走者を1人も許さず8回を投げ切りましたが、9回には当時の守護神である岩瀬仁紀さんにバトンを繋ぎます。そして、継投による完全試合で日本一を決めました。裏事情も含めて、当時のことはファンの間では有名ですし、ここで話せば長くなるので割愛します。そこから3年経った2010年8月18日の巨人戦では、被安打0で迎えた最終回のマウンドで被弾。さらに3年経ち、2013年6月28日のDeNA戦。3度目の正直というべきか、山井はノーヒットノーランを達成しました。そして、翌2014年には最多勝と最高勝率の2冠に輝きました。
プロ入り20年目だった2020年シーズンは、1軍で僅か6試合の登板で終わりました。一方で、ファームでは15試合の登板。いずれもリリーフのみの登板でした。入団当初から長年にわたり、先発や中継ぎなどと幅広く任された場面で投げ、現在では球界最年長投手。持ち味の変化球のキレを生かし、まだまだチームを引っ張ってほしいです。
