中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(12) 野手6

野手編第6回は、高橋周平、阿部寿樹の2選手。

 

高橋周平

内野手 背番号3 右投左打
1994年1月18日生まれ 神奈川県出身
東海大甲府高-中日(D1,12年~)
2020年:108試合120安46点7本(率.305)
年俸:8000万円(+2000万)

 

昨年、ドラゴンズのキャプテン高橋周は、自身初の打率3割に到達(リーグ6位)。さらに、ゴールデングラブ賞を2年連続で受賞。打撃や守備でチームを引っ張る活躍を見せ、年々信頼を厚くしています。しかし、一昨年の右手小指の故障に続き、昨年も怪我で一時離脱しました。7月11日の広島戦で一塁ベースを駆け抜けた際に、左太もも裏の肉離れで負傷。登録を抹消して、1軍復帰は7月25日。今年こそは全試合フル出場を果たしてほしいです。

2020年シーズンで最も印象的な試合は、月間サヨナラ賞を受賞した10月15日の阪神戦。安定感抜群の祖父江大輔が逆転を許してしまいますが、最終回にレフトスタンドへのサヨナラ3ランで試合を決めました。6回終了リード時の連勝を伸ばしただけでなく、チームのAクラスを死守した貴重な一発となりました。婚約指輪を自宅の廊下に置いて渡すような男ですし、ヒーローインタビューは、見ている方が少し緊張してしまいそうになるくらいです。今年も本人の性格が出るヒーローインタビューに注目するとともに、勝負強い打撃などでの活躍にも期待します。

 

阿部寿樹

内野手 背番号5 右投右打
1989年12月3日生まれ 岩手県出身
一関第一高-明治大-Honda-中日(D5,16年~)
2020年:115試合108安61点13本(率.257)
年俸:4500万円(+1500万)

 

伊東勤コーチが命名した“マスター”の愛称もすっかり浸透して迎えた2020年シーズン、自身初の二桁本塁打を達成しました。大学・社会人時代を経てドラフト5位の指名を受けて25歳でプロ入りした阿部は、3年間は1軍で目立った数字を残せませんでした。そこからセカンドのレギュラーを掴んだのは2019年であり、いわゆる遅咲きの選手。器用でありながらパワーも持ちあわすイメージは保ちつつ、今季は打率3割到達に期待したいです。

阿部の打撃での持ち味は、ライト方向への器用な流し打ち。アウトコースへの球を上手く逆方向に強く返す印象が強い選手で、昨年も再三そのような当たりを目にしました。長打力もあり、インコースに入れば、左中間方向にも飛ばします。昨年は2019年よりも、安打数は減少したものの、本塁打や打点の数は増やしました。二塁手としての堅実な守備も阿部の見せどころです。2019年の守備率.995はリーグトップであり、肩も強い選手です。21世紀に入って以来、ドラゴンズが大切にしてきたといえる二遊間の守備を継承してくれる存在だと思います。