中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(11) 投手6

投手編第6回は、福谷浩司佐藤優の2投手。

 

福谷浩司

投手 背番号24 右投右打
1991年1月9日生まれ 愛知県出身
横須賀高-慶応大-中日(D1,13年~)
2020年:14登板8勝2敗0セ(防2.64)
年俸:2900万円(+1100万)

 

ここ数年、福谷は春季キャンプの時期に先発挑戦ということを口にしていたように思いますが、昨年はとうとう先発転向に成功しました。1軍でのシーズン初登板は、開幕から1カ月経った7月28日でした。そこからローテを守る抜群の安定感を見せて、1年間怪我をすることなく終えることができました。印象的な試合は9月3日の広島戦。プロ初完封までアウト4つに迫った場面で降板し、悔し涙を流しました。先発として投げるならやはり完投・完封。本人も意識することだと思いますので、今季はその完封勝利をする姿を楽しみにしています。

契約更改では、11月27日に「考える時間が欲しい」と保留。そして、球団との意見交換を行い12月9日に1100万円増でサインしました。昨シーズンは、チーム内で大野雄大に次ぐ2番目の8勝を挙げました。活躍の要因の1つは与四球の少なさ。150キロ近い直球に制球力の安定が加わると、見ていても安心できます。更なるレベルアップを目指す福谷ですが、今季は先発ローテとして1年間投げ抜き、二桁の勝ち星に期待しています。

 

佐藤優

投手 背番号25 右投右打
1993年6月29日生まれ 宮城県出身
古川学園高-東北福祉大-中日(D2,16年~)
2020年:14登板0勝0敗0セ4H(防9.18)
年俸:1430万円(-270万)

 

ルーキーイヤーの2016年、プロ初登板初先発となったDeNA戦で好投。プロ初勝利を挙げ、衝撃のデビューを飾りました。以降は中継ぎでの登板機会が多く、ここまで5年間で通算90試合に投げました。1軍で躍動できたといえるシーズンは、42試合に登板して日米野球にも参加した2018年のみ。しかし、2軍ではクローザーを務めることも多い投手です。ファームでは結果を残しているイメージがありますが、1軍でのフル回転は難しいようです。昨年もそのような感じのシーズンになりました。

2020年は、1軍と2軍を行き来しましたが、1軍では十分な成績を残せず、14試合に登板して防御率は9点台でした。一方で2軍では、9月下旬までの17試合で無失点を継続。その後、荒れた試合もあったので、最終的な防御率は5点台だったものの、シーズン通して安定していたように感じます。ファームで登板した試合は全て救援登板だった佐藤ですが、秋のフェニックス・リーグでは3試合に先発。今後の活躍の幅を広げるための挑戦だと思いますが、1軍に固定されるような投球に期待です。