中日ドラゴンズ研究室

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2021戦力チェック(10) 野手5

野手編第5回は、京田陽太、石川昂弥の2選手。

 

京田陽太

内野手 背番号1 右投左打
1994年4月20日生まれ 石川県出身
青森山田高-日本大-中日(D2,17年~)
2020年:120試合109安29点5本(率.247)
年俸:6700万円(+300万)

 

選手会長に就任して迎えた2020年シーズンは、チーム唯一の全試合出場を果たしました。守備に関しては、俊足を生かすために、ポジショニングを深くして、守備範囲を広げました。三遊間を抜けそうな当たりに追いつき、ヒットを防いだ場面が何度もあったように思います。それでも一塁までの距離が長くなり、弊害的に送球ミスが増えたようにも感じます。昨シーズンの失策数はリーグトップの13個。ゴールデングラブ賞には更なる安定感が必要かもしれません。

走塁について、昨年の盗塁数はキャリア最低の8つ。今季からは荒木雅博コーチが現役時代に使用していたモデルのスパイクを使うそうです。足で戦う京田らしい野球に注目です。また、打撃面では、2割半ばの打率がリーグの規定打席数到達者の中でワースト3位。しかし、秋頃からはバットを寝かすようなフォームに改良して、少し打率は上がっているように感じました。今季は福留孝介が加入し、春季キャンプには立浪和義さんが臨時コーチを務めます。優勝に向かって走攻守ともに、更なるレベルアップを期待できそうです。

 

石川昂弥

内野手 背番号2 右投右打
2001年6月22日生まれ 愛知県出身
東邦高-中日(D1,20年~)
2020年:14試合8安1点0本(率.222)
年俸:1275万円(-225万)

 

石川昂は2019年秋のドラフト会議で3球団競合指名を受け、与田剛監督が交渉権を獲得しました。地元出身の高校生ルーキーとして大きな期待と注目を浴び、背番号は2。武器は高校通算55本塁打の長打力。さらに、サードの守備も高い評価を受けています。東邦高校時代は、3年春の甲子園大会で優勝し、日本代表では中心選手として活躍しました。

7月12日に初の1軍昇格。この日の試合では、7番三塁で即スタメン出場します。第1打席でレフト線への二塁打を放ち、プロ初打席初安打を記録しました。7月22日にはフェンス直撃の二塁打でプロ初打点をマークします。7月31日に登録を抹消しましたが、高卒ルーキーとしては結果を残した方ではないでしょうか。また、ファームでは57安打24打点3本塁打を記録しました。しかし、コンディション不良により、10月18日の試合を最後に離脱。練習を再開できたのは11月中旬であり、フェニックス・リーグへの参加を見送りました。今季は、三塁だけでなく、二塁や遊撃でも挑戦する決意をしており、2年目ながら1軍固定を目指すようです。

 

編集履歴
2021.01.19 誤記訂正