中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(9) 投手5

投手編第5回は、岡田俊哉大野雄大の2投手。

 

岡田俊哉

投手 背番号21 左投左打
1991年12月5日生まれ 和歌山県出身
智辯和歌山高-中日(D1,10年~)
2020年:29登板2勝2敗3セ3H(防4.88)
年俸:3150万円(-1050万)

 

2020年は、開幕時からクローザーを任されていました。しかし、本調子は長く続かず、7月頃には不安定になったような気がします。そして、中継ぎ待機などを経て、9月7日に登録抹消となりました。個人的には、2軍落ちを粘ったような印象がありました。与田監督が現役時代にリリーフとして活躍した選手ですし、過去の実績から信頼も厚かったことが理由だと思います。結果的にそのままシーズン終了まで2軍生活となりました。球団の査定も厳しいものとなり、年俸は制限いっぱいの25%ダウンでした。

9月以降、ファームでも特に目立った結果を残せなかったように感じます。救援登板の1イニングを無失点で抑えることもあれば、1イニングを投げ切れず大量失点という試合もありました。シーズン終盤には、先発登板を2度しました。成績は、3回5失点と4回2失点。当初は、気分転換としての先発かと思いましたが、2試合の先発となると、「もしかすると」と感じてしまいます。今季は貴重な左の1枚として、1軍でフル回転してほしいです。

 

大野雄大

投手 背番号22 左投左打
1988年9月26日生まれ 京都府出身
京都外大西高-佛教大-中日(D1,11年~)
2020年:20登板11勝6敗0セ(防1.82)
年俸:3億円(+1億7000万)+出来高5000万円

 

大野雄の2020年シーズンは、沢村賞最優秀防御率最多奪三振といったタイトルを獲得し、11勝10完投6完封の成績を残しました。昨オフは国内FA権を行使せず、ドラゴンズ“残竜”を決意して今季から3年契約。年俸は大幅アップの3億年プラス出来高払いでサインしました。昨年は、開幕投手を務めるも白星は遠く、初勝利を挙げたのは開幕から約1カ月が経過した7月31日のヤクルト戦でした。この試合から6試合連続完投を記録。他にも球団新記録となる45イニング連続無失点やセ・リーグの最優秀バッテリー賞などの活躍で、ドラゴンズの8年ぶりのAクラス入りに大きく貢献しました。

個人的には大野雄について、良し悪しの差が激しいイメージがあります。ストレートで勝負する投手ですので、甘くなった球は球威が強くても長打になりやすく、昨年までは一発を許したことが多いように感じます。そんな大野雄は、2019年にノーヒットノーランを達成してから、安定感が増したように感じます。今季は優勝に導く活躍に期待します。

 

おまけ

大野雄の先発登板時の試合は短くなると感じたため、2020年の平均試合時間を調べてみました。ここでは、延長に突入した試合などは除き、9回で終了した試合のみを対象とします。

中日の試合時間:平均3時間4分
大野雄大先発時:平均2時間49分

大野雄が先発した試合は平均して、約15分短縮しているようです。完投することで投手交代の時間を短縮できたり、好投により守備時間を減らしたりしたことが要因だと考えられます。