中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(8) 野手4

野手編第4回は、桂依央利、髙松渡の2選手。

 

桂依央利

捕手 背番号68 右投右打
1991年7月9日生まれ 大阪府出身
太成学院大高-大商大-中日(D3,14年~)
2020年:2試合2安2点0本(率.222)
年俸:690万円(-70万)

 

桂のルーキーイヤー(2014年)は、イップスに苦しんだこともあり、1軍での出場はありませんでした。それでも、翌年の4月21日のヤクルト戦ではプロ初出場を果たします。そして、スタメンマスクを務めたこの試合の第1打席には本塁打を放ち、初打席で初安打初本塁打を記録しました。ここから桂は、2016年までの約2年間、1軍で固定されるようになりました。この2年で出場試合は合計100試合を超え、杉山翔大(現・琉球ブルーオーシャンズ)とともに「ポスト谷繁」として期待されていたことを思い出します。しかし、2016年オフに左膝半月板縫合手術を受けてグラウンドから距離を置きます。

長期間のリハビリを経て、再び1軍の試合に出場できたのは2019年であり、この年は僅か4試合。2020年は6月に左手有鉤骨除去手術を受け、1軍の公式戦はシーズン終盤の2試合のみでした。それでも、2021年の春季キャンプでは北谷組(1軍組)と発表されました。打撃は悪くなく、肩も強い選手ですから、激戦の捕手の枠を勝ち取る実力は揃っているように感じます。完全復活に期待です。

 

髙松渡

内野手 背番号0 右投左打
1999年7月2日生まれ 兵庫県出身
滝川第二高-中日(D3,18年~)
2020年:W61試合32安13点0本(率.188)
年俸:552万円(-48万)

 

3年目を迎えた2020年、2・3月に1軍合流はほとんどありませんでしたが、6月には1軍組に帯同し練習試合に出場しました。長打のイメージがあまり無い髙松ですが、6月4日の試合でスタンドイン。本人が言うには、高校3年の練習試合以来だそうです。さらに6月9日の試合では俊足を生かしてランニングホームラン。2本の本塁打を残しましたが、目立った活躍はできず開幕1軍のメンバーに入ることはできませんでした。結果的に1軍の公式戦出場もありませんでした。

足はチームトップクラスの髙松ですが、1軍の公式戦出場は3年間で2試合のみ。打席には立っていません。俊足を武器にしている場合、代走要員としての1軍固定も考えられますが、打撃と守備がそこそこになっていることが前提だと思います。現状の髙松は、安定感に欠けており、少し物足りないように感じます。昨シーズンのファームでの成績は、打率は2割に届かず、二塁を守った45試合で失策は9つ。まだまだ若い選手ですから、荒木雅博コーチの指導のもと、1軍のベンチに待機できるような躍進に期待します。