中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(5) 投手3

投手編第3回は、又吉克樹、柳裕也の2投手。

 

又吉克樹

投手 背番号16 右投右打
1990年11月4日生まれ 沖縄県出身
西原高-環太平洋大-四国IL香川-中日(D2,14年~)
2020年:26登板4勝0敗0セ7H(防2.77)
年俸:4200万円(-750万)

 

又吉のキャリアハイの登板数は、ルーキーイヤー(2014年)の67登板。2年目以降は登板数が年々減少しています。そんな中で、昨年は7年目のシーズンを迎えました。しかし、シーズン開幕の約1週間後に、左腹斜筋損傷で6月27日に登録抹消しました。リハビリ生活が続き、実戦復帰したのは8月11日のファームの試合。そこから6試合の登板を経て、9月1日に1軍に復帰しました。1軍復帰後は終始安定した投球を続けましたが、秋頃の祖父江大輔や福敬登の抜群の安定により、登板機会が少なかったように感じます。結果的に、昨年に並ぶ26登板でシーズンを終えました。

又吉といえば、回またぎのロングリリーフから、サイドスローを生かしたショートリリーフ、試合序盤の緊急登板などと、幅広い場面での登板をこなすイメージがあります。いわゆる「便利屋」としての活躍が期待され、本人も契約更改の際には「結果的に勝ちパターンにつながればいい」と話していました。今年こそは1年間1軍でのフル回転に期待しています。

 

柳裕也

投手 背番号17 右投右打
1994年4月22日生まれ 神奈川県出身
横浜高-明治大-中日(D1,17年~)
2020年:15登板6勝7敗0セ(防3.60)
年俸:4100万円(-400万)

 

横浜高校明治大学と数多くのプロ野球選手を輩出した高校・大学を卒業し、大学日本代表ではキャプテンを任されました。ドラフト会議では1巡目の競合指名を受けたことも含めて、野球界のエリートのような経歴でプロ入りしました。当然、即戦力の期待は受けましたが、2018年までの2年間で僅か3勝。そこから、2019年の柳は大きく躍進します。この年は自身初の二桁勝利を挙げ、チームトップの11勝を挙げました。

2020年は更なる活躍を期待され開幕ローテ入り。しかし、右腹直筋の筋挫傷によって7月9日に登録抹消されました。ここまで先発した3試合は、すべてクオリティースタートを記録しましたが離脱。そこから1軍復帰したのは8月5日。それでも、十分な成績を残せず、精彩を欠いて9月28日に2軍落ちしました。10月17日の再登録後には4登板して3勝を挙げ、シーズン終盤に意地を見せつけたように感じました。昨年の柳を軽く振り返るだけでも、非常に苦労したシーズンだったと分かります。今季は再び二桁勝利を挙げて、右の先発の先頭に立つことを期待します。