中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(4) 野手2

野手編第2回は、郡司裕也、加藤匠馬の2選手。

 

郡司裕也

捕手 背番号44 右投右打
1997年12月27日生まれ 千葉県出身
仙台育英高-慶應大-中日(D4,20年~)
2020年:30試合10安4点0本(率.156)
年俸:1080万円(+180万)

 

大卒即戦力ルーキーとして期待された郡司は、1年目からシーズンの4分の1の試合に出場しました。打撃を武器に入団しましたが、安打は10本、打率は1割半ば。持ち味を発揮できなかったように感じます。それでも、昨年の変則的なシーズンでありながら、ルーキーで開幕1軍の枠を獲得することだけでも十分評価は高いと思います。一方の捕手の面では、度々スタメンマスクをかぶり、8月11日から22日まで、スタメンとして出た試合は6連勝。ルーキーとは思わせないような強気のリードをしていたことも多かったように感じます。学生時代には全国大会や日本代表といった大舞台を経験した選手ですから、勝負強さを発揮したプレーに注目できそうです。

昨秋のフェニックス・リーグでは、出場した14試合のうち、10試合で4番を打ち、合計で13安打(打率.295)を記録しました。今季は代打の切り札に留まらず、捕手のレギュラーで固定するくらいの安定感を期待します。まずはプロ初本塁打。そこからは本人も「量産できるペースでやりたい」と話していました。

 

加藤匠馬

捕手 背番号52 右投右打
1992年4月29日生まれ 三重県出身
三重高-青山学院大-中日(D5,15年~)
2020年:29試合5安1点0本(率.135)
年俸:1500万円(-300万)

 

1軍に初めて固定できたのはプロ5年目の2019年でした。2018年に1軍の公式戦に全く出場していない加藤が、2019年の開幕1軍を勝ち取ることができたのは、球界トップクラスの強肩が評価されたからでしょう。「加藤バズーカ」という名称も今や広まり、2019年は92試合に出場しました。ドラゴンズの捕手固定は、谷繁元信さんが引退した頃から課題になっていましたので、2019年の加藤の台頭は、大きく注目されていたように感じます。しかし、最大の課題は打撃にありました。打率は2019年に.228、2020年に.135と少し物足りない数字。安定して打率2割5分近くを保てれば、正捕手も見えてきますし、強肩も生きてくると思います。

2020年の加藤は「1年間、チャンスをものにできなかった」と話すように、出場試合数が激減して29試合。今年も、昨年と同様に大島洋平の自主トレに同行するとのことで、「自分から聞きに行かないといけない」とやはり打撃の向上を目指しているようです。昨年の秋のフェニックス・リーグでは打率.258を残していましたので、加藤の更なる飛躍にはまだまだ期待できます。