中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(3) 投手2

投手編第2回は、橋本侑樹、谷元圭介の2投手。

 

橋本侑樹

投手 背番号13 左投左打
1998年1月8日生まれ 福井県出身
大垣日大高-大商大-中日(D2,20年~)
2020年:14登板0勝0敗0セ(防7.41)
年俸:1050万円(-150万)

 

即戦力ルーキーと期待された橋本は、岩瀬仁紀さんが着けていた背番号「13」を託されて入団しました。1年目の2020年は、春季キャンプから1軍組に帯同し、リリーフでの開幕1軍を目指しました。3月に行われたオープン戦・1軍の練習試合では、6試合に登板し、7回無失点と好投を続けました。しかし、開幕前の6月19日の練習試合では2回持たず10失点。課題としていた制球力が浮き彫りになりました。それでも開幕1軍のメンバー入りを果たし、開幕2戦目にプロ初登板。結果的には、14試合17イニングを投げて13四球と制球で苦しみました。貴重な左のリリーフとして1軍に固定してほしい選手でしたが、複数失点を許すことも度々あり、防御率7.41で夏頃に2軍に降格しました。

2020年の秋頃からは先発登板機会が増えます。9月8日にファームで初先発し、シーズン中に3度、フェニックス・リーグで2度先発登板します。本人も先発に挑戦したいようなので、先発からワンポイントまで幅広い1軍起用に注目できそうです。併せて、プロ初勝利にも期待しています。

 

谷元圭介

投手 背番号14 右投右打
1985年1月28日生まれ 三重県出身
稲生高-中部大-バイタルネット日本ハム(D7,09~17年)-中日(17年~)
2020年:36登板1勝3敗0セ13H(防3.60)
年俸:5400万円(-600万)

 

2017年のシーズン途中に中日に入団した谷元は、今年でチーム加入4年目になります。昨年は移籍後のシーズンの中で、最も活躍できたように感じます。特に目立ったのは、ピンチの場面での登板。先発投手が6回や7回の途中に走者をためて、谷元に交代するような「火消し役」を再三担っていました。このケースでは、対する打者は1人や2人ですが、大量失点も考えられるような局面になることが多く、プレッシャーは大きいでしょう。そんな場面でも落ち着いた貫禄ある投球が個人的には印象的です。

昨年は、祖父江大輔、福敬登、R.マルティネスといった勝利の方程式が抜群の安定感を見せましたが、契約更改の際に、谷元は「そこに食い込めるように」と、勝ちパターン争いに参戦するようです。プロ野球の投手としては小柄となる身長167cmですが、これまで通算451試合で投げ、日本ハム時代の2016年の日本シリーズでは胴上げ投手になっています。ドラゴンズの投手王国再建に向けて、今年も緊迫した場面での頼もしい好リリーフに注目です。