中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021戦力チェック(2) 野手1

野手編第1回は、大野奨太木下拓哉の2選手。

 

大野奨太

捕手 背番号27 右投右打
1987年1月13日生まれ 岐阜県出身
岐阜総合学園高-東洋大日本ハム(D1,09~17年)-中日(18年~)
2020年:W45試合25安13点1本(率.321)
年俸:7450万円(現状維持)

 

日本ハムからFAで中日に入団して今年で4年目のシーズンとなります。球団とは4年契約を結んでおり、2021年が契約最終年。チームの捕手では最年長ですし、日本ハム時代には日本一を経験しています。さらに、2019年の大野雄大ノーヒットノーランの試合では、怪我で退いた加藤匠馬の代わりにマスクをかぶり、大記録をアシストしました。投手からの信頼が厚い選手だと思います。

1軍の公式戦で出場が無かったのは、日本ハム時代も含めて、2020年が自身初めてでした。ファームでは決して悪い状態が続いていたわけではありませんが、1軍合流は無し。チームの捕手の顔ぶれを見ていると、1軍として十分戦えるだけの頭数が揃いつつあるので、チャンスが回ってこなかっただけだと感じています。個人的な推測では、複数年契約により2021年の契約が確定していましたので、1軍昇格の優先順位が下の方になったのではないかと考えています。ファームで若手投手陣のサポートをしていたと思うので、更なる投手陣の層の厚みには期待できそうです。

 

木下拓哉

捕手 背番号35 右投右打
1991年12月18日生まれ 高知県出身
高知高-法政大-トヨタ自動車-中日(D3,16年~)
2020年:88試合67安32点6本(率.267)
年俸:2400万円(+1200万)

 

今年の捕手の中で最も活躍したのは、木下拓哉となるでしょう。守備、打撃、ヒーローインタビューと充実したシーズンに見えました。セ・リーグの月間最優秀バッテリー賞には、大野雄大と2回、祖父江大輔と1回と、合計3回受賞しました。また、年間通しても、大野雄とセ・リーグの最優秀バッテリー賞を受賞。さらに、盗塁阻止率.455はリーグトップの成績です。フレーミングなどキャッチング技術も申し分ないと思います。打撃では、安打、打点、本塁打の数がいずれもキャリアハイ。勝負強さを発揮した場面も何度かありました。「打てる捕手」になりつつあるように感じます。現時点での捕手レギュラー候補としては、筆頭として名前が挙がるでしょう。

木下拓の注目どころといえば、ヒーローインタビューもあります。数年前には「アイラブユー」と叫んだこともありましたが、2020年は、モノを拾ったおかげで打てたと神様に感謝する流れをよくしていました。絆創膏、傘を入れるビニール袋などがありましたが、今年も楽しみにしています。