中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

2021年を振り返る(74) 松田亘哲

2021年のドラゴンズ各選手の成績を振り返るシリーズ、74人目は松田亘哲。

 

松田亘哲

投手 背番号207 左投左打
1997年5月16日生まれ 愛知県出身
江南高-名古屋大-中日(D育1,20年~)
2021年:W16登板0勝2敗0S(防3.38)
年俸:300万円(現状維持) (推定)

 

ルーキーイヤーの2020年は、ファーム公式戦での登板は無かった。

 

ファーム
3.26 救援   1    1 0 1 0
4.04 救援    1/3 0 1 0 0
4.08 救援   1    1 0 0 0
4.09 救援   2    0 2 0 0
4.11 救援   1    0 1 0 0
4.14 救援 1    4 1 3 3
4.23 救援   1    1 0 0 0
5.22 救援   1    1 0 0 0
5.30 救援   1    0 1 0 0
6.02 救援    2/3 0 0 0 0
6.05 救援   1    1 1 0 0
6.08 救援   1    0 1 0 0
6.17 救援   1    0 2 0 0
6.27 先発 1    3 1 3 3
7.13 救援   1    1 0 0 0
7.21 救援   1    0 0 0 0
16登板0勝2敗0S(率3.38) 16    13 11 7 6

 

プロ2年目の2021年シーズンは、16試合に登板した。このうち、失点を許したのは2度のみ。救援投手であることから防御率は悪く見えてしまうが、着実に実績と経験を積んでいるようだ。秋のみやざきフェニックスリーグでは、4試合に登板。1試合のみ大崩れしたが、他の登板機会は無失点で抑えた。

 

11月10日に契約更改を行い、現状維持の300万円(推定)でサインした。「前半は試合に多く投げさせてもらったが、後半は調子を崩してしまった」と振り返った。2022年シーズンに向けて、「もう後がないので、今年よりはもちろんいい成績を残して早く支配下契約を目指したい。今年以上に結果が求められるし、結果を求めていきたい」と意気込んだ。

 

現在の春季キャンプでは、10日から北谷組(1軍組)に合流。落合英二コーチは変化球の制球を評価したという。2月13日の紅白戦に先発し、制球乱れ2回3失点。しかし、19日のDeNAとの練習試合では1回無失点。前回とは一転して三者凡退に抑えた。首脳陣の機会が高まりつつあり、支配下選手登録に向けてのアピールに今後も注目したい。

2021年を振り返る(73) 松木平優太

2021年のドラゴンズ各選手の活躍を振り返るシリーズ、73人目は松木平優太。

 

松木原優太

投手 背番号206 右投右打
2003年2月24日生まれ 大阪府出身
精華高-中日(D育3,21年~)
2021年:W2登板0勝0敗0S(防9.00)
年俸:300万円(現状維持) (推定)

 

高卒ルーキーとして迎えた2021年、トレーニングを重ねる日々が続き、ファームの公式戦では2試合に登板した。

 

ファーム
5.29 救援 1    3 1 2 2
6.06 救援 1    0 0 0 0
2登板0勝0敗0S(率9.00) 2    3 1 2 2

 

みやざきフェニックスリーグでは8試合に登板した。このうち4試合で失点を許すが、回またぎで無安打に抑える試合もあり、有意義なリーグとなったのではないだろうか。

 

11月10日に契約更改を行い、現状維持の300万円(推定)でサインした。「いい時と悪い時の差が激しかった」と振り返った。さらに、「来季はもっと試合に多く投げて、支配下(登録選手入り)を目標にやっていきたい」と意気込んだ。

 

2022年の春季キャンプでは北谷組(1軍組)に抜擢された。2月13日には紅白戦に登板。1学年上の石川昂弥を相手に「ここで逃げちゃだめ。絶対抑えてやると思って投げました」と見逃し三振を奪った。そして、この試合は2回を投げて無失点とアピールした。

 

2月19日にはDeNAとの練習試合に登板した。1イニングを投げて2安打無失点に抑えた。自身の投球スタイルに関して、「持ち味はバランスのいいフォームです。僕は力むとダメなんで」とコメント。北谷組でのキャンプ完走も見えてきており、シーズン開幕までに支配下選手登録を勝ち取れることはできるのか。

2021年を振り返る(72) 濱田達郎

2021年のドラゴンズ各選手の成績を振り返るシリーズ、72人目は濱田達郎。

 

濱田達郎

投手 背番号69 左投左打
1994年8月4日生まれ 愛知県出身
愛工大名電高-中日(D2,13年~)
2021年:登板なし
年俸:550万円(現状維持) (推定)

 

2年目の2014年に左肘の靭帯損傷。2016年には左腕のしびれから左肘尺骨神経剥離術を受け、オフに育成契約された。さらに2017年には左肘尺骨神経剥離術、2018年には血行障害と故障に苦しんだ。そんな中、リハビリ期間を経て、2020年からは支配下登録。サイドスローに変更し、4年ぶりの1軍登板、7試合で投げた。

 

更なる飛躍に向けた2021年シーズン、春季キャンプは北谷組(1軍組)でスタートしたが、ブルペン投球中に右足首を捻り、2月16日に右足関節の靭帯縫合手術を受けたことを発表した。このシーズンの実戦登板は叶わず、11月に右足首の手術を受けたことを、契約更改の際に明かした。

 

そして、球団は11月24日に自由契約し、12月9日に育成契約を結ぶことが発表した。また、12月9日に契約更改。現状維持の550万円(推定)でサインした。「来年契約してもらえるのならば、手術をしようと思っていた。加藤代表から来年育成で契約すると言われて、手術しようと決めた。契約してもらえて来年もう1度やるチャンスをもらえた。感謝している」とコメント。

 

なお、契約更改の際には「キャンプに入ればみんなと一緒にできると思う。ここまでは順調に来ている」と話していた。そして、現在は読谷組(2軍組)で調整中。元々の能力が高いこともあり、完全復帰した後の活躍に期待したい。

2021年を振り返る(71) 上田洸太朗

2021年のドラゴンズ各選手の成績を振り返るシリーズ、71人目はルーキーイヤーを終えた上田洸太朗。

 

上田洸太朗

投手 背番号203 左投左打
2002年9月6日生まれ 富山県出身
享栄高-中日(D育2,21年~)
2021年:W12登板1勝0敗0S(防0.79)
年俸:300万円(現状維持) (推定)

 

ルーキーイヤーの2021年シーズンは、育成投手ながらファームの試合で躍動した。

 

ファーム
4.25 救援   1    1 2 0 0
6.05 救援    1/3 1 1 0 0
6.06 救援   1    0 0 0 0
6.10 救援    2/3 0 0 0 0
7.12 救援    1/3 1 0 0 0
7.31 救援   1    0 1 0 0
8.24 救援   1    1 0 0 0
8.26 救援   1    0 1 0 0
9.01 救援 1    0 0 0 0
9.15 救援   2    0 1 0 0
9.24 救援   1    0 0 0 0
9.30 救援   1    2 1 1 1
12登板1勝0敗0S(率0.79) 11 1/3 6 7 1 1

 

ファームでの初登板は4月25日の広島戦。1イニングを投げて2三振を奪い、無失点でデビューを飾った。以降も登板機会は好投を続け、9月1日のオリックス戦で初勝利を挙げた。11試合無失点を継続していたが、9月30日のソフトバンク戦で唯一の失点を喫した。それでも、シーズン通して防御率0.79と、好成績を収めた。

 

みやざきフェニックスリーグでは3試合に登板した。3試合目には先発マウンドも経験した。立ち上がりに被弾で2失点するも、大崩れすることなく5回2失点。

 

11月13日に契約更改を行い、現状維持の300万円(推定)でサイン。「今年中に支配下になれる目標は達成できなかったが、1年間けがなく投げることはできたので良かった」と振り返った。

 

秋季キャンプで結果を残し、現在の春季キャンプでは北谷組(1軍組)に抜擢された。首脳陣からの期待も高まりつつ、実戦の登板機会を重ねてアピールを続け、支配下選手登録を目指している。1軍の公式戦で登板することも遠くない話だろう。

2021年を振り返る(70) 竹内龍臣

2021年のドラゴンズ各選手の成績を振り返るシリーズ、70人目は竹内龍臣。

 

竹内龍臣

投手 背番号201 右投右打
2001年12月11日生まれ 北海道出身
札幌創成高-中日(D6,20年~)
2021年:登板なし
年俸:550万円(現状維持) (推定)

 

ルーキーイヤーの2020年、右肘の疲労骨折によりファームでも登板が無く、オフに育成契約を結んだ。

 

プロ2年目の2021年シーズンは、夏に右肘を疲労骨折し、前年同様、リハビリのみで終わった。痛みが引かなかったことから、10月15日には右肘頭部の手術を受けた。後に、「ずっとこの世界にいられるわけじゃない。早く投げたいという気持ちで手術を選んだ」とコメントしている。

 

試合での登板が無く1年を終えて、12月9日に契約更改。現状維持の550万円で契約を更改した。「2年間野球をやれてない。まずはリハビリをしっかりやって、早く投げられるようになりたい」と話した。

 

2022年が3年目のシーズン。夏場の実戦復帰を目指しているようで、「3年目なのでゆっくりしていられないが、焦ってもだめなので、しっかり完治させてからアピールしていきたい」と話している。

 

高校時代は大きな注目を受けていない投手で、隠し玉として中日が獲得した。入団時には「アウトコースへのコントロールとボールの質」をアピールポイントに挙げた。今年もほとんどリハビリに時間を費やすことになりそうだが、いつかバンテリンドームのマウンドで投げる姿を楽しみにしたい。

2021年を振り返る(69) R.マルティネス

2021年のドラゴンズ各選手の成績を振り返るシリーズ、69人目はR.マルティネス。

 

R.マルティネス

投手 背番号98→92 右投右打
1996年10月11日生まれ キューバ出身
キューバリーグ-中日(17年~)
2021年:49登板1勝4敗23S(防2.06)

 

来日5年目となった2021年シーズン、感染症の影響もあり若干出遅れ、1軍に昇格できたのは4月13日だった。

 

1軍(前半戦)
4.13 救援   1    0 1 0 0
4.17 救援   1    0 2 0 0
4.20 De 救援   1    0 2 0 0
4.22 De 救援 S 1    0 1 0 0
4.24 救援  2/3 1 1 2 2
4.27 救援 S 1    1 3 0 0
4.28 救援   1    0 2 0 0
4.30 救援 S 1    0 1 0 0
5.01 救援 S 1    1 1 0 0
5.04 De 救援   1    0 1 0 0
5.09 救援 S 1    2 1 0 0
5.11 救援   1    1 0 0 0
5.16 救援   1    1 1 0 0
5.18 De 救援   1    0 1 0 0
5.21 救援   1    0 2 0 0
5.22 救援   1    0 2 0 0
5.23 救援 S 1    0 2 0 0
7.02 救援   1    2 1 0 0
7.04 救援   1    1 0 0 0
7.06 救援 S 1    0 3 0 0
7.08 救援 S 1    0 3 0 0
7.09 De 救援 S 1    1 0 0 0
7.10 De 救援   1    0 2 0 0
7.11 De 救援   1    2 0 1 1
 
4月:8登板3S 7 2/3 2 13 2 2
5月:9登板3S 9    5 11 0 0
7月:7登板3S 7    6 9 1 1

 

東京五輪の予選もあり、5月24日に登録抹消。日本に戻って、1軍に再登録されたのは7月2日だった。以降は、ドラゴンズのクローザーとしてフル回転した。

 

1軍(後半戦)
8.17 救援 S 1    1 2 0 0
8.18 救援 S 1    0 0 0 0
8.21 救援   1    0 0 0 0
8.25 救援   1    0 0 0 0
8.27 救援 S 1    0 1 0 0
8.28 救援   1    0 1 0 0
8.31 救援 S 1    0 0 0 0
9.03 De 救援 S 1    0 2 0 0
9.05 De 救援 S 1    0 1 0 0
9.07 救援  2/3 5 1 5 5
9.08 救援 S 1    0 0 0 0
9.11 救援 S 1    1 2 0 0
9.13 救援 S 1    1 0 0 0
9.21 救援 1    1 0 1 1
9.22 救援 S 1    0 2 0 0
9.25 救援   1    0 2 0 0
9.28 救援   1    2 1 1 1
9.30 救援 S 1    0 2 0 0
10.05 救援 1    1 1 0 0
10.09 De 救援 S 1    0 2 0 0
10.10 De 救援  2/3 1 0 1 1
10.12 救援 S 1    0 2 0 0
10.14 救援   1    0 3 0 0
10.16 救援 S 1    0 1 0 0
10.26 救援   1    0 0 0 0
 
8月:7試合4S 7    1 4 0 0
9月:11試合6S 10 2/3 10 13 7 7
10月:7試合3S 6 2/3 2 9 1 1
計:49登板1勝4敗23S(率2.06) 48    26 59 11 11

 

前半戦に離脱はあったものの、シーズン通して49試合に登板し、2020年を上回る23Sを挙げた。登板数とセーブ数は自身最多。

 

ファーム
4.07 救援   1    1 0 0 0
4.10 救援   1    0 1 0 0
6.29 救援 S 1    0 1 0 0
3登板0勝0敗1S(率0.00) 3    1 2 0 0

 

11月2日、キューバへ帰国。その際に「途中、オリンピック予選で抜けたこともあったが、シーズン最後まで、しっかりチームに貢献できたと思う。クローザーという役割を与えられて、自分なりにしっかりできたと思う」と1年間を振り返った。

 

2022年シーズンは新たに背番号を「92」に変更して迎える。現在は読谷組(2軍組)で調整中。クローザーとして2年続けて結果を残しているため、昨年同様、またはそれ以上の活躍が期待される。どのような成績を収めることができるのか注目。

2021年を振り返る(68) 近藤廉

2021年のドラゴンズ各選手の成績を振り返るシリーズ、68人目は育成ルーキーながら支配下選手登録を勝ち取った近藤廉。

 

近藤廉

投手 背番号202→70 左投左打
1998年9月22日生まれ 東京都出身
豊南高-札幌学院大-中日(D育1,21年~)
2021年:2登板0勝0敗0S(防4.50)
年俸:510万円(+90万円) (推定)

 

育成ドラフト1位で入団した近藤は、シーズン前から結果を残し、3月30日に支配選手登録された。そして、5月18日に初めて1軍昇格。

 

1軍
5.28 救援 1    1 2 0 0
6.10 救援 1    0 0 1 1
2登板0勝0敗(率4.50) 2    1 2 1 1

 

プロ初登板は、5月28日の日本ハム戦。1イニングを投げて、2三振無失点でデビューを飾った。2度目の登板機会は、6月10日の楽天戦。1イニングを投げて3与四死球1失点と崩れた。そして、6月13日に登録抹消された。

 

ファーム
3.20 救援   1    0 0 0 0
3.24 救援 S 1 2/3 1 2 0 0
3.27 救援   1    0 0 0 0
4.02 救援 S 1    0 1 0 0
4.06 救援   1    0 2 0 0
4.08 救援    1/3 2 0 0 0
4.24 救援   1    2 0 2 2
4.27 救援    2/3 3 0 3 3
5.06 救援   1    1 1 0 0
5.11 救援   1    0 1 0 0
6.17 救援 1    0 1 0 0
6.20 救援   1    0 0 0 0
6.26 救援   1    0 1 0 0
6.29 救援   1    0 1 0 0
7.02 救援    1/3 0 0 0 0
7.10 救援   1    1 0 0 0
7.21 救援   1    3 0 3 3
7.23 救援 1    4 0 3 3
7.25 救援 0/3 2 0 2 2
7.31 救援   1    5 0 2 2
8.06 救援   1    1 0 0 0
8.22 救援   1    1 0 1 0
8.24 救援    1/3 1 1 0 0
9.05 救援   1    1 0 0 0
9.07 救援   1    0 0 0 0
9.14 救援  2/3 1 0 2 2
9.19 救援    2/3 0 0 0 0
9.26 救援   1    3 0 3 3
9.30 救援   1    2 1 2 2
29登板1勝3敗2S(率7.71) 25 2/3 34 12 23 22

 

みやざきフェニックスリーグは、8試合に登板。防御率は4.91だった。

 

11月16日に契約更改を行い、90万増の510万円(推定)でサインした。「課題と自分のいい点が見つかった1年。ストレートを生かすためにも変化球を取得したい。課題は体力なので、オフはランニング系のメニューを増やして強化したい」と話した。「開幕1軍と、最初から最後まで1軍にいたい」と意気込んだ。

 

プロ2年目の2022年シーズンに向けて、春季キャンプでは北谷組(1軍組)に帯同している。2月13日の紅白戦では、1イニングを投げて三者凡退に抑えてアピールした。近藤は左の救援投手であるため、貴重な存在となる。安定した成績を残した投手が多いドラゴンズのリリーフ陣の中で、近藤はどこまで1軍で飛躍することができるのか。