中日ドラゴンズ研究室

何かしら頑張ろう

救援好投で逃げ切り 首位阪神に連勝

2021年4月28日 JERAセ・リーグ公式戦
中日-阪神 5回戦 (中日3勝2敗)
バンテリンドームナゴヤ

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
阪神 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 8 1
中日 0 2 0 0 0 0 0 4 x 6 6 0

勝:勝野(3勝1敗)
本:福田(1号)、ビシエド(2号)

ヒーロー:勝野(2)

 

救援踏ん張り連勝

2回に木下拓哉と根尾昂の適時打で2点を先制し、勝野昌慶が好投する中、リードを守る展開が続いた。それでも、救援陣の踏ん張りとダメ押しの2本塁打で、リーグ首位の阪神に連勝した。

 

先発の勝野は、前回に引き続き好投。得点圏に走者を置いても落ち着いていた。ここまで何気ないきっかけから複数失点する場面が目立っていたが、そのきっかけすら与えなかった。また、5回の先頭から8人続けてフライアウト。これには様々な評価ができると思うが、個人的には、バッテリーが直球と変化球を上手く使い分けることができたという印象。これで勝野は3勝目を挙げた。

 

最初の分け目は、7回の守備。勝野が簡単に2つのアウトを取るが、後続に連打を浴びて、二死1,3塁。ここで中日サイドは交代を選択。代打に左の糸井嘉男を迎えたところで、左の福敬登が登板した。まっすぐで押して追い込み、3球目を変化球で遊ゴロに打ち取った。

 

ここからは救援陣の勝負。8回に3番手でマウンドに上がったのは祖父江大輔。3試合連続無失点を続けていたが、先頭から2安打を浴びて、無死1.3塁のピンチを迎えた。続くマルテに対して、カウントを悪くしてセンターでの犠牲フライで1点差。さらに大山悠輔にもヒットを許し、一死1,3塁として、すかさず又吉克樹に交代した。そして、サンズはインコース高めへの変化球にやや詰まり、打球がショートに転がった。京田陽太-阿部寿樹-ビシエドと渡り、リードを守った。これで又吉は10試合連続無失点とした。

 

祖父江の調子があまり良くなかったかもしれないが、又吉への交代が結果的に成功した。振り返ってみれば、犠牲フライの後で交代でも良かったかもしれないが、現場レベルで現実的に考えれば、あの場面が精いっぱいだろう。

 

この又吉の好リリーフが攻撃にリズムを作った。一死から代打で福田永将が打席に立った。ボール先行で迎えた3球目、低めの直球をレフトスタンドに運んだ。これが福田にとって今季第1号。点差を2とした。さらに打線に火が付いた。大島洋平のヒットから、京田が四球で1,2塁。2死とするが、ビシエドが追い込まれながら外角のストレートをライトスタンドへ。3点本塁打となり、5点差に広げた。最後はR.マルティネスが三者凡退に抑えた。

 

試合全体を通して、ドラゴンズ打線は6安打6得点。今季に限らず、ここまで得点数が安打数に見合っていない試合が多いように感じていたが、少ない安打数ながらも得点に結びつけることができた。原因は本塁打にあるような気もするが。

 

デイリードアラ

4月28日のバク転:成功
今季の成績 13勝0敗(率1.000)

 

個人成績

二塁打 木下拓

 

打撃成績 打率
1     大島 4 1 0 .327
2     京田 3 0 0 .227
3     ガーバー 4 1 0 .250
      武田 0 0 0 .375
4     ビシエド 4 1 3 .278
      R.マルティネス 0 0 0
5     高橋周 3 0 0 .252
6     阿部 3 0 0 .163
7     木下拓 3 1 1 .267
8     根尾 3 1 1 .169
9     勝野 2 0 0 .000
      0 0 0
      祖父江 0 0 0
      又吉 0 0 0
    福田 1 1 1 .236

 

投手成績 防御率
勝野 6 2/3 5 7 0 0 3.12
2 H    1/3 0 0 0 0 3.86
3 H 祖父江    1/3 3 0 1 1 3.86
4 H 又吉    2/3 0 0 0 0 0.79
5   R.マルティネス 1   0 2 0 0 2.70

 

今後の日程

04/29 vs阪神(バンテリン)14:00
04/30 vs巨人(東京ド)18:00 (無観客)
05/01 vs巨人(東京ド)14:00 (無観客)
05/02 試合なし(巨人戦が中止)
05/03 vsDeNA(バンテリン)14:00
05/04 vsDeNA(バンテリン)14:00
05/05 vsDeNA(バンテリン)14:00

根尾 初長打&初マルチ安打

2021年4月27日 JERAセ・リーグ公式戦
中日-阪神 4回戦 (中日2勝2敗)
バンテリンドームナゴヤ

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
阪神 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 3 0
中日 0 0 0 0 0 1 1 0 0 2 8 1

勝:大野雄(1勝2敗)
セ:R.マルティネス(1敗2S)

ヒーロー:大野雄(1)、木下拓(2)

 

根尾 初長打&初マルチ

2安打をマークした根尾昂が、プロ初の二塁打とプロ初の複数安打を記録した。4試合欠場が続いていた中でのスタメン出場。

 

1点ビハインドで迎えた3回の第1打席、甘く入った変化球を反対方向へ。レフト線を破った打球で二塁に到達。これが根尾にとって、初めての長打となった。追いつきたい6回の第2打席は、イニングの先頭で回ってきた。真ん中付近のボールを強く引っ張りライト前へ。大島洋平のヒットで、スタートを切っていた根尾が三塁に進んだ。続く京田陽太の左中間後方への犠牲フライで同点とした。いわゆる「ライパチ」での出場だが、当然関係ない。下位打線から得点へのきっかけを作る活躍を見せた。

 

今季の根尾昂

4/27終了 累計打率
03.26 8番左 3 1 0 .333
03.27 8番左 3 0 0 .167
03.28 8番左 3 0 0 .111
03.30 8番左 4 0 0 .077
03.31 8番左 4 1 1 .118
04.01 8番左 2 0 0 .105
04.02 8番左 3 1 0 .136
04.06 De 8番左 3 1 0 .160
04.07 De 8番左 3 1 1 .179
04.08 De 8番左 3 0 0 .161
04.10 8番左 2 0 0 .152
04.11 8番左 2 0 0 .143
04.14 途中 0 0 0 .143
04.15 8番右 3 1 1 .158
04.16 8番右 4 0 0 .143
04.17 8番左 3 1 2 .156
04.18 8番左 4 0 0 .143
04.21 De 7番左 4 0 0 .132
04.27 8番右 3 2 0 .161
合計 56 9 5 .161

プロ初の開幕1軍、開幕スタメンとして、開幕戦を経験した。開幕戦でヒットを1本放つが、以降は当たりが出ず、打率が1割を切ることもあった。スタメンを外れることもあったが、チームが戦った27試合のうち、19試合に出場している。

 

今後の起用について

根尾は来年以降も含めて期待したい選手。そのため、“多少不調でも我慢して1軍で使うべきだ”と考える方もいるだろう。しかし、私には少し引っ掛かるところがある。好調なら1軍固定のままで良いと思うが、以下ではあくまでも不調が続いた場合を想定する。

私が気になっているのは、そもそも根尾が内野手であること。1軍でのスタメン出場を考えると、現時点では外野での起用となる。逆に、1軍の試合で内野手として出場していると、多少強引な起用だと感じてしまう。そのため、打撃としての経験を積んでも、1軍での内野守備のキャリアはゼロに近くなる。根尾本人も遊撃手としての出場を希望しているなら、我慢してまで1軍で起用を続けるよりも、調子やチーム状況によって1軍と2軍の行き来を繰り返してもいいように感じる(当然、将来的なことも考えて)。2軍で内野手としてフル出場を続ければ、内野手としての育成を同時進行できるのではないか。

自由に私の考えを書いてみたが、ちなみに私は、キャリアのある選手(不動の選手)を除いては、年齢に拘らずそのときの調子で起用することが有効だと考えている。よく本ブログで書くことだが、ファンによって考えは様々であり、それがプロ野球の楽しみの一つ。そんな感じで今回は終わることにする。

 

デイリードアラ

4月27日のバク転:成功
今季の成績 12勝0敗(率1.000)

 

個人成績

二塁打 根尾
失策 高橋周

 

打撃成績 打率
1   大島 4 1 0 .330
2   京田 3 0 1 .234
3   福田 3 0 0 .222
    髙松 0 0 0 .200
    武田 0 0 0 .375
4   ビシエド 4 2 0 .279
5   高橋周 4 2 0 .260
6   阿部 3 0 0 .169
7   木下拓 3 1 1 .264
8   根尾 3 2 0 .161
9   大野雄 3 0 0 .000
    R.マルティネス 0 0 0

 

投手成績 防御率
大野雄 8   2 6 1 1 2.50
2 S R.マルティネス 1   1 3 0 0 3.18

 

今後の日程

04/28 vs阪神(バンテリン)17:45
04/29 vs阪神(バンテリン)14:00
04/30 vs巨人(東京ド)18:00 (無観客)
05/01 vs巨人(東京ド)14:00 (無観客)
05/02 試合なし(巨人戦が中止)
05/03 vsDeNA(バンテリン)14:00
05/04 vsDeNA(バンテリン)14:00

今季最初の関東6連戦の投手陣を振り返る

ドラゴンズが、4月20日から25日にかけての今季初の関東6連戦を終えた。横浜スタジアム神宮球場での遠征の成績は、2勝3敗1分。様々なことが起こった1週間となり、この6連戦の投手成績を振り返ってみる。

 

先発投手

横浜スタジアムでのDeNA戦では、3投手がそれぞれ好投した。20日は、大野雄大が8回無失点。21日は、勝野昌慶が7回1失点で2勝目。22日は、福谷浩司が8回無失点で今季初白星。DeNAのチーム状況があまり良くなかったとはいえ、繋がれば怖い打線。大野雄は前回登板で振るわず、勝野と福谷はオープン戦で大量失点を経験。それでも今回の登板機会をきっかけに、好投を継続してほしい。

一方で、神宮球場でのヤクルト戦は、3投手が踏ん張り切れなかった印象。振り返ってみると、痛恨の被弾が多かった。23日は、松葉貴大が5回途中4失点。試合を作り切れなかった登板機会が2度続いたこともあってか、25日付で出場選手登録を抹消した。また、24日は、柳裕也が6回2失点。25日は、小笠原慎之介が4回4失点で黒星。前回登板が良かった2投手だったが、波に乗るヤクルト打線の勢いを止められなかった。

 

救援投手

この6連戦を振り返って、救援投手陣は全体的には好成績を収めたと言ってもいいかもしれない。ただ、1度の救援失敗が目立ってしまうだけに、24日のヤクルト戦で逆転を許したR.マルティネスが悪いようにも見える。それでも、R.マルティネスは24日を除いて、4試合4イニングはすべて三者凡退。今後も守護神としての活躍には期待したいが、オリンピックの予選の関係で国境を渡る長期の離脱が予想されるため、やはり他の投手の安定も必要となる。そのなかで、現在の防御率が0点台の投手は、橋本侑樹、谷元圭介又吉克樹、藤嶋健人の4人。橋本は登板機会が少ないが、鈴木博志とともに、ロングリリーフとして必要な投手だろう。鈴木は、25日に2イニングをパーフェクトに抑え、反撃へのリズムを作ることができた。谷元や又吉、藤嶋は多少失点を許すものの、安定を継続できている印象。一方で、福敬登と祖父江大輔は、複数失点があり防御率が悪くなってしまうが、昨年と同様の活躍には期待したい。

 

今後の注目点

4月27日以降の試合で、個人的な大きな注目点は、松葉の代わりとなる先発投手。ファームで先発している梅津晃大、山井大介、笠原祥太郎、清水達也、山本拓実あたりが候補となるか(背番号順)。また、不規則な日程となるため、先発ローテーションを少し崩すことも考えられる。併せて、大型連休の関係や無観客試合などで、若干負担が大きくなるかもしれない。

 

今回は、投手陣のことを振り返ったが、最後に大島洋平について触れたい。25日の試合でスタメンを外れた大島だが、与田剛監督は「ちょっと背中に張りが出た」と口にして、「何かあってはいけないので無理をさせなかった」と説明した。大事には至っていないようだが、5試合連続でヒットを放っており、リードオフマンとして打線を引っ張っている。それでも次戦は慎重な起用になるかもしれない。

 

試合結果

2021年4月25日 JERAセ・リーグ公式戦
ヤクルト-中日 5回戦 (中日1勝3敗1分)
明治神宮野球場

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 1 0 0 0 1 1 0 0 0 3 8 0
ヤクルト 1 0 0 3 0 0 0 0 x 4 7 0

敗:小笠原(1勝2敗)
本:武田(1号)、阿部(2号)

 

個人成績

二塁打 武田
  ビシエド

 

打撃成績 打率
1   京田 4 1 0 .242
2   武田 4 2 1 .375
3   福田 4 0 0 .235
    滝野 0 0 0 .182
4   ビシエド 4 1 1 .266
5   高橋周 4 0 0 .250
6   阿部 4 1 1 .175
7   平田 3 0 0 .155
8   木下拓 3 2 0 .262
9   小笠原 1 1 0 .111
    石橋 1 0 0 .125
    鈴木 0 0 0
    福留 1 0 0 .154
    谷元 0 0 0
    祖父江 0 0 0
    0 0 0

 

投手成績 防御率
小笠原 4   6 4 4 4 2.45
2   鈴木 2   0 1 0 0 2.19
3   谷元 1   1 0 0 0 0.93
4   祖父江    1/3 0 0 0 0 3.18
5      2/3 0 0 0 0 4.00

 

今後の日程

04/26 試合なし
04/27 vs阪神(バンテリン)17:45
04/28 vs阪神(バンテリン)17:45
04/29 vs阪神(バンテリン)14:00
04/30 vs巨人(東京ド)18:00 (無観客)
05/01 vs巨人(東京ド)14:00 (無観客)
05/02 試合なし(巨人戦が中止)

 

編集履歴
2021.04.26 日程変更に伴い、「今後の日程」を訂正

京田が第1号HR 今季の成績を振り返る

2021年4月24日 JERAセ・リーグ公式戦
ヤクルト-中日 4回戦 (中日1勝2敗1分)
明治神宮野球場

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 0 0 0 0 1 1 0 1 0 3 7 1
ヤクルト 0 0 2 0 0 0 0 0 2x 4 6 0

敗:R.マルティネス(1敗1S)
本:木下拓(2号)、京田(1号)

 

今季の京田を振り返る

京田が今季初本塁打

同点で迎えた8回の攻撃、京田陽太が先頭で打席に立った。若干荒れ気味のマクガフを相手に、カウントは3-1。5球目に投じた151キロの高めの直球を振りぬいた。打球は高々と上がり、ライトスタンドに突き刺さった。京田にとっては今季第1号。5回には木下拓哉も一発を放っており、中日打線が1試合に複数本塁打をマークすることも今季初だった。

 

昨年の京田の打率は、セ・リーグ規定打席到達者27人のうち25番目。今季は更に打撃で注目したい京田が、ここ数日は比較的コンスタントにヒットを残しているように感じる。今回は、ここまでの京田の打撃成績を振り返る。

 

下位起用から上位打線へ

  累計打率
03.26 6番遊 4 1 0   .250
03.27 6番遊 4 1 0   .250
03.28 6番遊 4 1 0   .250
03.30 6番遊 3 1 0   .267
03.31 6番遊 4 0 0   .211
04.01 6番遊 4 2 0   .261
04.02 6番遊 4 2 0 1 .296
04.03 7番遊 4 0 0   .258
04.04 6番遊 3 0 1   .235
04.06 De 6番遊 4 0 0   .211
04.07 De 2番遊 4 0 0   .190
04.08 De 2番遊 5 2 0   .213
04.10 2番遊 4 1 0   .216

京田は開幕から6番でスタメン起用を続けた。5戦目には開幕からの連続試合安打が途切れるが、6戦目から2試合連続でマルチ安打。しかし、翌日から当たりが止まった。2割中盤を保っていた打率も、1割台に落ちるときもあった。4月8日の第1打席目、内野安打ながらこれが久しぶりに出たヒット。これを含めてこの日は複数安打をマークした。また、開幕から阿部寿樹を2番起用していたが、4月7日からは京田が2番を務めた。

 

スタメン外れた2試合

  累計打率
04.11 途中 0 0 0   .216
04.13 途中 0 0 0   .216
04.14 8番遊 3 1 0 1 .222
04.15 2番遊 4 0 0   .200
04.16 2番遊 5 3 2   .238
04.17 2番遊 2 0 0   .231
04.18 2番遊 4 2 0   .246
04.20 De 2番遊 3 0 0   .236
04.21 De 2番遊 4 0 0   .224
04.22 De 2番遊 3 1 0 1 .228
04.23 2番遊 5 2 0 1 .238
04.24 2番遊 3 1 1   .241

4月11日には、今季初めてスタメンから外れた。京田のスタメン落ちは、2019年8月の下旬以来とのこと。ベンチスタートを2試合経験した。4月14日にスタメン復帰して、試合終盤にヒットを放った。4月16日の広島戦では猛打賞を記録。これがチームで今季初めての猛打賞となった。以降も2番起用が続き、4月24日の試合を終えて、3試合連続安打を継続している。

 

ヒットが出ない日が続いたり、スタメンを外れたり。京田はここまで全試合に出場しているが、成績が安定しているとは言い難い。選手で区別することはおかしいかもしれないが、京田のようなタイプはコンスタントにヒットが出てほしい。また、選手会長としての自覚からか、守備では投手への声掛けも率先している印象がある。守備や走塁でもチームを引っ張れる選手であり、チームの上昇にも欠かせないだろう。今後の更なる活躍に注目したい。

 

個人成績

二塁打 福田
失策 京田

 

打撃成績 打率
1     大島 3 1 0 .333
2     京田 3 1 1 .241
3     福田 4 1 0 .255
      武田 0 0 0 .250
4     ビシエド 4 2 1 .267
5     高橋周 4 1 0 .260
6     阿部 4 0 0 .171
7     井領 3 0 0 .267
    平田 1 0 0 .164
8     木下拓 4 1 1 .247
9     2 0 0 .000
      滝野 1 0 0 .182
      又吉 0 0 0
      祖父江 0 0 0
      R.マルティネス 0 0 0

 

投手成績 防御率
  6   5 5 2 2 1.97
2   又吉 1   0 0 0 0 0.84
3   祖父江 1   0 1 0 0 3.27
4 R.マルティネス 2/3 1 1 2 2 3.86

 

今後の日程

04/25 vsヤクルト(神宮)17:30
04/26 試合なし
04/27 vs阪神(バンテリン)17:45
04/28 vs阪神(バンテリン)17:45
04/29 vs阪神(バンテリン)14:00
04/30 vs巨人(東京ド)17:45 (無観客)
05/01 vs巨人(東京ド)14:00 (無観客)

敗戦も福田4安打3打点

2021年4月23日 JERAセ・リーグ公式戦
ヤクルト-中日 3回戦 (中日1勝1敗1分)
明治神宮野球場

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 1 0 0 1 2 0 0 0 0 4 13 1
ヤクルト 1 0 0 0 3 1 1 0 x 6 13 1

敗:谷元(1敗)

 

福田が4安打3打点

2連勝で迎えたヤクルトとの3連戦の初戦は、投手陣が踏ん張れず敗れた。それでも、打線は13安打4得点。中でも、福田永将は4安打3打点と活躍した。打率も.184から.256に引き上げた。

 

この日の福田永将

初回の第1打席、一死3塁のチャンスからセンター前に運んで先制点を挙げた。3回の第2打席、二死から三遊間を破るヒット。5回の第3打席には、無死2,3塁からライト方向へ2点適時打。これで3打点とした。7回にも右方向へ流し、4本目の安打を放った。この試合、チームで最も調子の良かった福田にとって更なるチャンスが最終回に訪れた。2点ビハインドの一死1,2塁、一本出ればビシエド、高橋周平に繋ぐことができ、逆転もみえてくる場面。福田はファールで粘った6球目に、高めの直球に手を出して空振りした。

 

今季の福田永将

開幕2軍スタートだった福田は、ファームで12試合に出場して、45打数10安打9打点2本塁打、打率.222。調子が上昇気味だったことに加えて、ビシエドが故障。そして、福田が4月8日に1軍登録された。4月20日ビシエドが再登録されるが、そのまま1軍に残って出場を重ねている。

 

4/23終了 累計打率
04.08 De 4番一 4 0 0 .000
04.10 4番一 5 1 0 .111
04.11 4番一 4 1 1 .154
04.13 4番左 2 0 0 .133
04.14 3番左 4 1 0 .158
04.15 3番左 4 1 0 .174
04.16 3番左 5 0 0 .143
04.18 4番一 2 1 1 .167
04.20 De 6番左 4 1 0 .176
04.21 De 代打 2 1 1 .194
04.22 De 3番左 2 0 0 .184
04.23 3番左 5 4 3 .256
合計 43 11 6 .256

出場選手登録した4月8日から、12試合に出場。欠場した試合は僅かに1試合。一塁、左翼でのスタメン出場を続けていた。ここまで目立った活躍が少ない印象があったが、この日は4安打をマーク。複数安打を記録することすら今季初だった。長打力に期待したい福田だが、ここまで長打は2本の二塁打だけ。試合出場を重ねれば、そのうち豪快な一発を見ることができるだろう。

 

固定しきれていない外野のレギュラー枠。平田良介、根尾昂、福留孝介がスタメン出場する機会が多いが、4月23日には井領雅貴がマルチ安打を残した。新外国人のガーバーがファームの試合に出ぞ遊し始めており、今後はさらに争いが熱くなるかもしれない。この日の活躍が継続できれば、福田がこの外野手争いの筆頭になりそうだ。

 

個人成績

二塁打 大島2
盗塁 京田
失策 鈴木
暴投 松葉

 

打撃成績 打率
1   大島 5 3 0 .333
2   京田 5 2 0 .238
3   福田 5 4 3 .256
4   ビシエド 5 0 0 .250
5   高橋周 4 1 0 .261
6   阿部 4 0 0 .181
7   井領 4 2 0 .333
8   木下拓 3 1 1 .247
9   松葉 2 0 0 .167
    鈴木 0 0 0
    石橋 0 0 0 .143
    谷元 0 0 0
    藤嶋 0 0 0
    0 0 0
    福留 1 0 0 .158

 

投手成績 防御率
  松葉 4 2/3 8 0 4 4 5.49
2   鈴木 2/3 1 1 0 0 2.61
3 谷元 1   3 0 1 1 1.04
4   藤嶋 1   1 1 1 1 0.96
5   1   0 0 0 0 4.32

 

今後の日程

04/24 vsヤクルト(神宮)17:30
04/25 vsヤクルト(神宮)17:30
04/26 試合なし
04/27 vs阪神(バンテリン)17:45
04/28 vs阪神(バンテリン)17:45
04/29 vs阪神(バンテリン)14:00
04/30 vs巨人(東京ド)17:45

9回二死から勝ち越し 今季初の連勝

2021年4月22日 JERAセ・リーグ公式戦
DeNA-中日 6回戦 (中日3勝2敗1分)
横浜スタジアム

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 5 1
DeNA 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1

勝:福谷(1勝1敗)
セ:R.マルティネス(1S)

 

髙松 勝負をかけた走塁

セーフになれば“好走塁”、アウトになれば“暴走”。髙松渡の一か八かのホーム突入で、中日が接戦を制した。

 

両軍の開幕投手が好投

両軍の先発の福谷浩司と濵口遥大は、ともに好投した。両者とも開幕投手を務めながら、ここまで白星は無し。序盤からピンチを迎えるも、要所を抑える投球が続いた。中盤以降は、比較的落ち着いた試合展開となり、濵口は6回を投げて被安打3、無失点。一方で、福谷は、8回を投げて被安打4の無失点だった。中盤からは、得点圏に走者を置かないほどの安定感を見せた投手戦。そのまま試合は終盤を迎えた。

 

最終回に均衡破る

9回表のドラゴンズ最後の攻撃、高橋周平と阿部寿樹が倒れ、二死となった。ここから、4月13日の巨人戦以来のスタメン出場となった平田良介が三遊間を破るヒットで出塁。ここで、髙松が代走起用された。続く打者は、福谷の好投を支えた木下拓哉。福谷援護の気持ちは一番強かったかもしれない。追い込まれてからセンター返しした打球は、DeNAの遊撃・柴田竜拓が好捕するも、一塁への送球が少し逸れた。そして、走者の木下拓に当たったボールはライト方向へと転がった。打球で二塁に進んでいた髙松は、この僅かな隙で、ホームまで止まることなく突っ込んだ。結果的にこれが決勝点となり、そのまま勝利した。

 

髙松の走塁を振り返る

髙松は迷うことなく三塁を回ってセーフになったが、本塁でタッチアウトになれば攻撃終了の場面。英智コーチと髙松による一か八かの走塁だった。髙松がもし止まっていれば、二死1,3塁。仮に柴田の送球が逸れていなくても一塁は恐らくセーフのタイミングであり、二死1,2塁。次の打者は福留孝介が代打で出場する。満塁となっても大島洋平が控えていた。

今回はセーフになったため、“好走塁”や“俊足が光った”という表現になる。しかし、仮にアウトになれば、“暴走”という評価になってもおかしくなく、“福留と大島に任せれば”という声もあったかもしれない。あくまでも、今回の中日サイドの判断は正しい。髙松が素晴らしかったことは間違いない。ただ、勝負をかけた走塁は、結果次第で試合の流れを変えるだけでなく、周囲の批評も大きく変化する。これが野球における走塁の面白い部分でもある。そんな面白さに浸ったプレーだった。

 

個人成績

盗塁 京田
失策 京田
捕逸 木下拓

 

打撃成績 打率
1     大島 4 1 0 .319
2     京田 3 1 0 .228
3     福田 2 0 0 .184
    武田 0 0 0 .250
4     ビシエド 4 0 0 .275
5     高橋周 2 0 0 .261
6     阿部 4 1 0 .191
7     平田 4 1 0 .167
      髙松 0 0 0 .200
      滝野 0 0 0 .200
8     木下拓 3 1 0 .243
9     福谷 3 0 0 .167
      福留 1 0 0 .162
      R.マルティネス 0 0 0

 

投手成績 防御率
福谷 8   4 6 0 0 3.68
2 S R.マルティネス 1   0 1 0 0 0.00

 

今後の日程

04/23 vsヤクルト(神宮)17:30
04/24 vsヤクルト(神宮)17:30
04/25 vsヤクルト(神宮)17:30
04/26 試合なし
04/27 vs阪神(バンテリン)17:45
04/28 vs阪神(バンテリン)17:45
04/29 vs阪神(バンテリン)14:00

2019年入団組がスタメン出場

2021年4月21日 JERAセ・リーグ公式戦
DeNA-中日 5回戦 (中日2勝2敗1分)
横浜スタジアム

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 0 0 0 5 0 0 0 1 1 7 9 0
DeNA 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 5 0

勝:勝野(2勝1敗)
本:阿部(1号)

 

期待の2019年入団組

この日の先発は、今季4度目の登板となった勝野昌慶。受ける捕手は石橋康太。チームにとって、木下拓哉以外の選手がスタメンマスクを務めたのは、今季初だった。さらに、4月18日以来に根尾昂がスタメン入り。この3人はいずれも2019年にチームに入団した。

 

勝野は打者を打ち取る投球で、DeNA打線を封じ込めた。3回まで許した走者は四球のみ。ただ、この四球が投手に対するものだったことが惜しい気もする。2巡目もDeNA打線に仕留められることが少なく、6回を投げ切って、与四球2も被安打0の投球。初めて安打を許したのは、7回先頭のオースティンの一発。それでも後続の打者を落ち着いて抑えた。個人的な勝野の印象として、相手打線のきっかけを作らなけらば、完璧に抑えられる投手。今季は二桁勝利も射程内だろう。

 

石橋は、勝野の好投を支えた。投手陣からの信頼が厚いであろう木下拓は、ロースコアの多いチーム状況から外すことが難しかった。木下拓の打撃不調もあり、休養の意味も含めた石橋のスタメン起用なのだろうか。仮にそれでも、石橋は期待に応えて勝野をアシストした。中でも、7回の被弾後に長打を許し、ピンチを迎えたが、二塁走者を自ら牽制で刺した。また、打撃では3打席無安打だったが、思い切りのいいスイングをする印象。今後も幅広い起用に注目できると思う。

 

根尾は、開幕スタメンもあり、順調に経験値を積んでいる。1軍での経験はまだ浅く、打撃の調子も安定しているとは言い難い。ただ、偉そうで申し訳ないが、最近は捉えた当たりが多いようにも感じる。一方で、守備に関しては、正直、心配な部分が多少はあるが、評価は日に日に増しているようにも感じる。高校時代の活躍や、春季キャンプやオープン戦の成績から注目の大きい選手だが、スタメン出場にこだわる必要はないと思う。結果は欲張らず、出場試合数を重ねつつ、安打数を1本ずつ増やせれば、十分だろう。

 

2019年入団
1位 根尾昂
2位 梅津晃大
3位 勝野昌慶
4位 石橋康太
5位 垣越建伸
6位 滝野要

2018年秋のドラフト会議で、中日ドラゴンズは6人の選手を指名した。中日は、日本ハム、巨人、ヤクルトとの競合の末、根尾との交渉権を獲得した。この年のドラフトは、投手と野手の数は同数であり、高校生は3人。バランスよい指名で終えた印象を受けた。2021年シーズンは、4人が開幕1軍入りを果たした。

 

開幕1軍を果たした滝野要は、代打や代走を中心に出場している。走力を武器にしており、打撃力が増せば面白い選手。チーム内には、同年代で似たようなタイプの選手が多いが、年間通して1軍固定できるような力はあるだろう。

 

ドラフト2位だった梅津晃大は、現在はファームで調整中。注目度の大きい投手だが、やはり怪我に悩まされる印象がある。首脳陣としても慎重な起用方針で進めているのではないか。今季から背番号が変わり、昨年から更にレベルアップした投球に期待したい。

 

ドラフト5位だった垣越建伸は、故障もあり現在は育成契約。しかし、春季キャンプから登板機会を重ね、ファームの公式戦は5試合に投げて防御率1.42。すべて救援登板だが、複数イニングを投げることもある。二桁の背番号を着けて、バンテリンドームで投げる姿を楽しみにしたい。

 

与田剛監督が初めて指揮を執った2019年に入団した選手ということもあり、監督自身も彼らに対する思い入れは強いかもしれない。そして、プロ入り3年目のメンバーは、いずれも期待・注目が大きい。今季に限らず、今後の活躍に注目したい。

 

個人成績

三塁打 平田
二塁打 高橋周
  木下拓

 

打撃成績 打率
1     大島 3 2 0 .322
      武田 0 0 0 .250
2     京田 4 0 0 .224
3     福留 2 0 0 .167
      平田 1 1 1 .160
4     ビシエド 4 1 1 .298
      又吉 0 0 0
      祖父江 0 0 0
5     高橋周 4 1 1 .267
6     阿部 4 2 3 .188
7     根尾 4 0 0 .132
8     石橋 3 0 0 .143
      木下拓 1 1 0 .239
9     勝野 2 0 0 .000
    福田 2 1 1 .194

 

投手成績 防御率
勝野 7   2 2 1 1 4.19
2   又吉 1   1 1 0 0 0.93
3   祖父江 1   2 1 0 0 3.60

 

今後の日程

04/22 vsDeNA(横浜)17:45
04/23 vsヤクルト(神宮)17:30
04/24 vsヤクルト(神宮)17:30
04/25 vsヤクルト(神宮)17:30
04/26 試合なし
04/27 vs阪神(バンテリン)17:45
04/28 vs阪神(バンテリン)17:45